学校給食『カレーライス』の作り方。人気メニューレシピ公開〜元調理員おすすめ献立〜

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こんにちは。元学校給食調理員のテルオです。
 
 
今回は、どこの学校給食でも不動の人気を誇る『カレーライス』の作り方をご紹介します。
 
カレーライスは給食人気メニューランキングでも堂々の1位です。僕の経験した小学校でも必ずランキング入りしていました。
 
その学校の給食の中でも、僕が「これは美味い!」と思ったレシピを公開いたします。
 




学校給食人気メニュー『カレーライス』の作り方

 
学校給食のカレーが美味しい秘密は、ルウを手作りしている点と、あめ色玉ねぎの2点にありますので、参考に是非一度作ってみて“子供が自慢できるお母さん”になってみてください!
 

材料(小学生一人分)

  • サラダ油・・・・・0.5g
  • にんにく・・・・・0.1g
  • 生姜・・・・・・・0.3g
  • 玉ねぎ・・・・・・75g
  • 人参・・・・・・・20g
  • じゃがいも・・・・50g
  • 豚肉(角切り)・・20g
     
  • カレー粉・・・・・ 0.4g
  • ・・・・・・・・1.2g
  • こしょう・・・・・0.02g
  • トマトピューレ・・1g
  • りんご・・・・・・5g
  • はちみつ・・・・・1g
  • 赤ワイン・・・・・1g
  • ガラムマサラ(粉)0.07g
  • 中濃ソース・・・・2g
  • 醤油・・・・・・・1g
  • ガラスープ・・・・70g ※1
  • ルウ・・・・・・・14g ※2
     
  • ご飯・・・・・・・好きなだけ
 
材料は全て小学生一人分の分量ですので、これは目安として適当に増やしてください。
 
例えばじゃがいもでしたら、一人50gとなってますので、大人ならば80gで家族4人で320g。2日分作るので640g。とかいう具合です。
 
 
 
※1
 学校給食では鶏ガラと野菜クズを煮込んで(3時間ほど)ブイヨンスープを作りますが、面倒な方は市販の固形のブイヨンを使用してください。
 
※2
 学校給食のカレーが美味しいのはルウを手作りする点にありますので、簡単なので是非ルウも作ってみてください。

下準備(野菜を切るなど)

1 ルウを作る
まず1番最初の作業としてはルウを作ります。『ルウの作り方を参考に、まず最初にルウを作っておきます。
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学校給食【カレーのルウ】の作り方。人気メニューレシピ公開〜元調理員おすすめ献立〜

2017.10.11
 
カレーでルウを使う場合には、その仕上がったルウにガラムマサラ加えて混ぜておきます。
 
2 野菜を切る
  • にんにく・・・・みじん切り
  • 生姜・・・・・・みじん切り
  • 人参・・・・・・厚いちょう
  • じゃがいも・・・角切り
  • 玉ねぎ(半分)・・角切り
  • 玉ねぎ(半分)・・みじん切りor薄スライス(あめ色玉ねぎ用)
  • リンゴ・・・・・すりおろし
 
リンゴはフードプロセッサーがある場合にはそれを使えば構いませんが、ない場合にはおろし金を使いすりおろします。
リンゴの皮はお好みで構いません。
 
3 あめ色玉ねぎを作る
学校給食のカレーの美味しさの秘密はこのあめ色玉ねぎにあります。
 
みじん切り(もしくは薄スライス)にした半分の玉ねぎを炒めて、ねっとりとしたあめ色の玉ねぎを作ります。フードプロセッサー等ある場合には、みじん切りがおすすめです。
 
あめ色玉ねぎの目的は、コクを出すことと、ルウから手作りするとどうしてもカレーが薄い色に仕上がりがちなので、できるだけ濃い色のカレーに仕上げるために必要な作業です。
 
最初は強火で大丈夫ですが、炒まってきたら中火にして、30分ほど火加減を調節しながらじっくり炒めると、いい感じのカレー色になります。
 
『あめ色玉ねぎ』とは、玉ねぎを焦がして色を付ける作業ですが、一瞬で焦げてしまうような強火ですぐに焦がしてしまうと「焦げた味」になってしまうので、ゆっくり色をつけていきます。
 
ずっと炒めているとフライパンの周りが焦げてくるので、フライパンを傾けて玉ねぎの水分で焦げを落としたりしながら、焦げに注意して色を付けていきます。たまに少量の水をフライパンの周りから回し入れて焦げを落とすと色も早く付きやすいです。
 
 
もし万が一、ブイヨンをイチから手作りしたいという意識高い系のお母さんの場合には、ルウを作る前の一番初めに水に鶏ガラ等を入れてグツグツ煮込んでおきましょう。(僕の妻の場合には、手羽先や手羽元の残った骨を砕いてだしを取ったりしています)
 
野菜を切る際に出る野菜クズも出たらその都度スープの中に放り込んで煮ていきます。
 
他の料理で出た野菜クズも計画的に取っておけば、これに使うことができますね。
 
一度煮立ったら火を抑えて、たまにアクを取りながら煮込んでいきます。

作り方(調理)

下準備が整ったら、後は材料を順番に入れていくだけです。
 
1 にんにく、生姜、肉を炒める
油でにんにく生姜を中火で炒めます。
 
にんにくと生姜の香りが出てきたところで豚肉を入れて塩コショウを振ります。
 
塩コショウは後からも使うので少量で構いません。
  
肉を入れてからは強火で炒めますが、焦げつきが怖かったらそのまま中火でも構いません。
 
2 人参、玉ねぎを炒める
豚肉の表面に火が入ったら、人参を入れて炒めます。
 
炒め作業はずっと強火ですが、焦げつきが怖かったらそのままずっと中火でも構いません。
 
1〜2分炒めたら次に角切り玉ねぎを入れて炒めます。
 
玉ねぎを入れて1〜2分炒めたらワインを入れて、カレー粉も全量加えます。
 
カレー粉は材料の上に振りかけるように入れます。
鍋底に直接カレー粉が付くと焦げてしまう恐れがあるので、そのような材料が少な目の分量の場合には、弱火にして焦げないように熱を落ち着かせてから入れるようにすると安心です。
カレー粉を入れたらザッと全体になじませるように軽く炒めます。
 
3 スープを入れて煮込む
カレー粉が馴染んだらを入れます。
 
ブイヨンスープを作っている場合には、最初からこの時までグツグツと煮ていますので、そのスープを入れます。
 
水の場合には市販のブイヨンもこのタイミングで入れます。
水ではなくお湯を入れると時短になります。
 
同じタイミングでリンゴトマトあめ色玉ねぎも全量加えます。
 
強火でひと煮立ちさせます。ひと煮立ちしたら火を弱め、フツフツ適度に煮立たせアクを取りながら煮ていきます。
 
4 じゃがいもを入れる
人参に7割ほど火が入ったところでじゃがいもを入れ、強火でひと煮立ちさせます。
 
ひと煮立ちしたらまた火を弱め、フツフツ適度に煮立たせアクを取りながらじゃがいもに8割ほど火が入るまで煮ていきます。
 
5 ルウを入れる
じゃがいもに8割ほど火が入ったところで、はちみつ中濃ソースを全量入れます。
 
その後にしょうゆ塩コショウで味を整えます。
  
この後にルウを入れるので、しょうゆ塩コショウは入れ過ぎず加減して入れましょう。
 
じゃがいもに9割〜食べられるくらい火が入ったところで、弱火にして鍋全体を混ぜながらルウを少しづつゆっくり入れていきます。
 
ルウは火を通すことで更に少し硬くなるので、丁度良い硬さの一歩手前くらいでやめておくのがベストです。
 
火が強すぎるとルウが鍋底に付いた時に焦げてしまう恐れがあるので、ルウを入れている最中は弱火にしましょう。
 
ルウを入れてからはじゃがいもに火が入りにくくなるので、丁度良い硬さの一歩手前くらいでルウを入れます。
 
ルウが入ったら、火を中火〜強火でゆっくり全体を混ぜるように混ぜます。
 
6 完成
硬さが足りなければルウを更に追加します。
 
お好みの硬さになったところで味見をし、残ったしょうゆと塩コショウで味を整えて完成です。
 
 
もし、ルウを全量加えても硬さが足りない場合には、小麦粉を水で溶いたものを追加することで代用できます。
 
カレーの色をもっと濃く仕上げたい場合には、角切りの玉ねぎをあめ色玉ねぎと同じように炒めることでもう少し濃く仕上げることもできます。ですが炒めすぎると玉ねぎが溶けてしまうので、玉ねぎをしっかり残したい場合には注意ですね。
 
 
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ルウから手作りして作ったカレーを一度食べればハマってしまいます!
 
一応、今回の学校給食のカレーは小学校のカレーのレシピですので辛さは抑えめになってます。辛さが欲しい場合には辛味を追加してみてください。
 
ですが僕が食べた感想だと小学校で出るカレーにしては美味すぎる!」と思ったほどなので、辛味とか関係なく美味しいカレーです!

今回紹介した学校給食のカレーレシピは、ルウを手作りしたりあめ色玉ねぎを作ったりと面倒な作業が多いですが、こんなカレーの作り方をしている家庭はまずないので、本当の意味での家庭の味を子供に伝えることができます。
 
是非一度チャレンジして子供が自慢できるお母さんを目指してみてください!(^^♪
 

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