こんにちは。元学校給食調理員の雲藤テルオです。
料理の仕事と聞いてほとんどの方が思い浮かべるのが「飲食店」 です。
料理の世界を目指している人は誰もがまずは飲食店に就職しようと します。
ですが飲食店の仕事というのは、
・休みが少ない
・残業が多く拘束時間が長い
・忙しい
・レジとか接客もたまにはしなくちゃいけない
など、 調理の仕事はしたいけどこういうところでは働きたくないですよね 。
そんな人が探しに探してたどり着く場所が学校給食という仕事です。
この記事を読めばわかることヽ(^_^)
●「社員」として学校給食で働く方法
●「パート」として学校給食で働く方法
まずは学校給食で働く方法について詳しく解説します。
最後には、学校給食で副責任者まで務めた僕の経験から、 働く前に知っておいた方がいい学校給食の具体的な「仕事内容」や「給料」についての情報もあります。
最後までお付き合いいただければ謎に包まれた学校給食の仕事の全 てを知ることができますヽ(*^_^*)
もくじ
学校給食で働くには?
学校給食という仕事を大きくわけると、 学校の校舎の中にある給食室で調理を行う「自校方式」と、 給食センターで何校かの給食をまとめて作りその後各学校へ配送す る「給食センター方式」の2つがあります。
僕の場合には主に東京都世田谷区の小中学校を中心に自校方式で働 いていましたが、 自校方式もセンター方式も仕事の内容はほぼ変わりません。
作る食数がやっぱり給食センターの方が多くはなりますが、 その分従業員の人数も多いので勤務時間についてもそれほど差はあ りません。
そして学校給食というと公務員のイメージが強い方も多いかもしれ ませんが、現在の学校給食は全国的に民間委託の流れにあります。
東京都で言えばおそらく現在、ほぼ100%の学校が民間へ給食業務を委託しています。
全国にはまだ学校給食は公務員の仕事の地域もありますが、 民間委託化はこれからも全国に広がることになり、 その逆はありません。
なので、 これから公務員として学校給食の仕事に就くことはかなり困難です 。
募集があったとしても、欠員が出た時のみ「1人採用」 といった狭き門になり、 その後民間委託になればせっかく給食業務に慣れてきても他の業務 へ配置転換されることになるでしょう。
なのでこれから学校給食で働くには、民間の給食業務委託会社へ就職することで働くことができます。
ただ、 誰でも希望すれば学校給食で働けるというわけではありません。「 正社員」と「パート」でその採用の条件も変わってくるので、 正社員とパート別に学校給食で働く方法を解説します。
【正社員】として学校給食で働くには
学校給食調理員の「正社員」として働くには、「調理師免許」という国家資格を持っていることが最低限の採用条件です。
調理師免許を持っていなければ学校給食の正社員として採用する会 社はほぼ無いでしょう。(栄養士免許でもOKの会社もあります)
では、調理師免許を「持っている場合」と「 持っていない場合」の2つのパターンで学校給食で働く方法を解説します。
・調理師免許を持っている方
調理師免許を持っている方であれば高確率で採用面接を行ってもら えます。
求人はハローワークで探せばどこかしら見つかりますが、 面倒な方は求人サイト最大手のリクナビNEXTにも学校給食の求 人が多くあるので一度探してみてください。
他の転職サイトも見てみたいという方は、 僕のおすすめする転職サイトを詳しく解説しているこちらも参考に ▼
・調理師免許を持っていない方
今現在調理師免許を持っていないという方は、 学校給食の正社員として働くことはできません。( 栄養士免許でもOKの会社もあります)
なのでまずは調理師免許を取る必要がありますね。
「調理師免許の取り方がわからない」 という方はこちらを参考にしてみてください▼
上の「調理師になる方法」の記事の中では、
● 独学で取る方法
● 通信講座で取る方法
● 調理師専門学校で取る方法
の3つのパターンを解説しているんですが、もし将来、 学校給食の仕事をしようと決めていて、 時間とお金に余裕があるならば、調理師専門学校で調理師免許を取ることをおすすめします。
その理由は、
料理の世界は昔から「職人気質の強い世界」なので、 現場で働く料理人からは学校で勉強しただけで調理師になった人を 「使えねぇ〜」と言う人が多いんですが、 学校給食の仕事の場合には学校で学んだ人の方が “使える人間” です。
学校給食の場合は普通の飲食店とは違い、 包丁の技術よりもとくに「衛生面」の知識の方が需要なので、 衛生面は現場よりも明らかに学校の方が正しい知識が身につきます
現に、レストランなどの飲食店から学校給食に転職してきた「 包丁さばきは誰にも負けねぇ」という職人気質の方は大体、 給食の徹底した衛生管理スタイルに馴染めず辞めていく方が多いで す。
なので、 調理師専門学校を卒業した人こそ学校給食の仕事には向いています 。
僕の知っている給食調理員の当時18歳だった女の子がいるんです が、その人は高校の調理科だったそうですが、 卒業して学校給食の世界に入った18歳からわずか2年後に20歳 の若さで副責任者に昇格しました。
何年も他のレストランで修行したベテラン調理師を差し置いて、 たったの2年です。
もちろん包丁技術や料理の知識では他のベテラン調理師には及びま せんが、学校で衛生面の知識を学んだおかげで、 学校給食に一番必要とされる衛生管理にすぐに馴染むことができた んですね。
ちょっと専門学校のゴリ押し感が強くなってしまいましたが(笑) 、学校給食でもパートならば調理師免許は必要ないので、 まずはパートとして学校給食に入ってみて、 そのパート経験で調理師免許を取りそのまま正社員になっちゃうと いう方法もあります。
そのパターンならば高確率でそのまま正社員になれるという会社が 多いですね。
【パート】として学校給食で働くには
パート採用ならば学校給食の仕事でも調理師免許を持っていなくても働くことができます。
・調理師免許がなくても働ける
学校給食の仕事の現場には「社員」と「パート」がいますが、 調理師免許が必須なのは社員だけで、 パートは調理師免許を持っていなくても働くことができます。
・主婦(主夫)であれば高確率で採用される
学校給食の仕事は平日(授業がある日)は基本的に仕事なので、学生だとなかなか採用されにくい仕事です。
学校給食のパートは大体どの会社でも午前9時から午後3時くらい の勤務時間なので、平日この時間毎日働ける主婦(主夫) であれば高確率で採用されます。
( 週の勤務日数や1日の勤務時間の募集条件は会社によって多少異な ります)
パートの場合には求人サイトのタウンワークに比較的多くの求人が あるので、気になる方は一度検索してみてください。
・採用後に調理師免許を取ることも可能
パートならば調理師免許がなくても学校給食で働くことができます が、その学校給食のパートの経験で調理師免許試験を受けるための条件を満たすことができます。
調理師免許を取ってそのままパートを続けてもいいし、 給食の仕事は残業もほぼ無く社員とパートの労働時間もそんなに変わらないので、 そのまま正社員になっちゃった方が得だったりもします。
学校給食で働く女性はそうして正社員になった方も多いです。
また、調理師免許を持ってなくて正社員になれないという方は、 まずはパートで採用されさえすれば、その後調理師免許を取れば高確率でそのまま正社員になることが可能です。
もちろん、調理師免許も持っていて学校給食の経験もあれば、 他社で正社員として採用されることも経験がない人よりは断然採用率が高くなります。
学校給食の仕事内容
今回は、学校給食で働く方法について話してきました。
学校給食の仕事内容についてはここで話すと長くなるので、「 もっと詳しく給食の仕事内容を知りたい」という方は、
● 学校給食の具体的な仕事内容(正社員・パート別)
● 学校給食の1日の仕事の流れ
● 学校給食で働く10のメリット & 7つのデメリット
といった内容をまとめているこちらの記事を参考にしてみてくださ い(*^^)v▼
働く前に知っておきたい学校給食の仕事の全て
学校給食の仕事に興味がある方に、 採用前に知っておきたい給食の仕事の基本的な「仕組み」をこちらでまとめております。
「よく知らない」 という方は必要な情報について確認してみてください。
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学校給食の給料について
● 初任給〜ベテランまでの給料
● ボーナス
● 年収
● 男女間の賃金格差
についてはこちら▼
夏休みの出勤日数 & 給料の仕組みについて
● 夏休みの出勤日数
● 夏休みの給料
● その他春休み・冬休み等の長期休みの仕組み
についてはこちら▼
学校給食で採用されるためのポイント解説
● 採用基準
● 志望動機
● 面接のポイント
についてはこちら▼
社会人からでも調理師免許を取る方法
● 完全独学で取る方法
● 通信講座で取る方法
● 専門学校で取る方法
についてはこちら▼