学校給食の正社員調理師の【給料】新卒〜チーフの年収まで詳しく教えちゃいます

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こんにちは。元学校給食調理員副責任者の雲藤テルオです。
 
 
 
学校給食の仕事は昔のイケイケドンドンの公務員時代とは違い、現在は民間委託が進んでいます。
 
 
昔の公務員時代には給食のおばちゃんでも「年収800万円」とかいう噂を僕も聞いたことがあります。実際のところはどうか知りませんが。
 
 
でも今では学校給食の仕事は民間委託化され「低賃金」というのが現実です。
 
 
 
今回は、低賃金は低賃金でも、学校給食の仕事はどのように昇給していくのか。
 
MAXでいくら貰えるのか。
 
 
新卒
サブチーフ(副責任者)
チーフ(責任者)
ベテラン調理師
 
 
までの学校給食の仕事の昇給システムと給料・年収の金額を紹介します。
 
 

学校給食の正社員調理師の【給料】

 
学校給食の正社員調理師の給料は会社によって、その経験や年齢によっても差がありますが、どの会社でも16万円〜30万円の間にあります。
 
 
つまり、高卒の新人で「16万円〜」、ベテラン調理師で「〜30万円」というのが学校給食の正社員調理師の給料になります。
 
 
 
給食会社の正社員調理師の給料は会社によってもそこまで大差はありませんが、僕が働いていた会社の給料を基準に、学校給食の正社員の給料について解説します。
 
 
 
ちなみに、入社時の僕の状況はこんな感じでした。
 
高卒
未婚
調理師免許は29歳で独学取得
29歳まで飲食店などのアルバイト経験のみ
29歳で初めての就職
勤務地は東京都
 

・新卒(高卒新人)の給料

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新卒(高卒)で学校給食に入社すると、初任給は「16万円〜18万円」というのが相場です。(会社・地域・男女によって差があります)
 
 
 
僕の会社の場合には、新卒の高卒女子入社時の初任給は額面で「約16万円」でした。
 
男性の場合だともう少し高いかと思います。
 

・中途採用の給料

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僕の場合もこの中途採用での入社です。
 
 
僕の場合には29歳での入社で額面で「20万円」からのスタートでした。
 
中途採用では「18万円〜25万円」くらいが相場です。
 
 
 
人によって、年齢やこれまでの経験、とくに前職でも学校給食の仕事だった場合には前の会社で貰っていた給料の金額も加味され決まるでしょう。
 

・サブチーフ(副責任者)の給料

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一般社員からサブチーフ(副責任者)に昇格するとサブチーフ手当」が付きます。
 
手当も会社によって差がありますが、サブチーフ手当は1万5千円〜2万5千円」くらいが相場です。
 
 
 
僕の会社の場合にはサブチーフ手当が「2万円」付きました。
 
 
僕の場合には未経験で入社後サブチーフに昇格するまで約4年かかっていたので、それまでになんだかんだ約1万円くらいベースアップとして昇給していました。
 
 
毎年のベースアップ昇給は「2千円」くらいが相場です。
 
 
学校給食未経験で29歳で入社後、34歳でサブチーフに昇格した僕の給料は、額面で約23万円ほどでした。
 
 
 
ちなみにですが、僕はこの後約半年後くらいに退職したので会社には約4年半勤めたことになりますが、退職金が10万円くらい出ました。
 
会社によっては退職金が出ない場合もあるようです。
 
そういう退職金が出ない会社の場合にはもう少し毎月の給料に幾らかプラスされての支給になっている場合が多いと思います。
 

・チーフ(責任者)の給料

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サブチーフ(副責任者)からチーフ(責任者)に昇格するとチーフ手当」が付きます。
 
手当も会社によって差がありますが、チーフ手当は2万5千円〜3万5千円」くらいが相場です。
 
 
つまり、チーフになればサブチーフ手当と足して「4万円〜6万円」くらいの手当になるというのが相場です。
 
 
 
僕の会社の場合にはチーフ手当が「3万円」付きます。なので、チーフに昇格すれば最低でも「5万円」の手当が付くことになります。
 
 
僕の場合にはサブチーフ「23万円」で退職しましたが、もし僕がそのまま仕事を続けていてそこから3年後くらいの37歳でチーフに昇格したとすると、単純計算で額面で26万円」は貰うことができたでしょう。
 
毎年のベースアップがあればもう少し上乗せがあるかもしれません
 

・ベテラン調理師(MAX)の給料

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今年で定年退職になるというこの道何十年のベテランチーフが僕の上司だったことがあり、そのチーフに給料の明細書を見せてもらったことがあります。
 
 
後になって聞いた話だと、僕の会社で一番高い給料を貰っていたというチーフが、その僕の上司のチーフでした。
 
 
学校給食ベテラン調理師のその給料は、額面で「約30万円」
 
 
つまりこの「30万円」というのが、学校給食の正社員調理師が貰えるMAXの給料ということです。
 
 
 
会社によっても給料には差がありますが、差があるのは16万円〜30万円の間での話であり、学校給食の仕事の給料はどこかの会社が突出して高いということはありません。
 
携帯会社と同じく給食会社の給料はほぼ横一列です。
 
 
なので学校給食の「会社による給料の差」というのは「どのくらい早く30万円に到達するか」という時間的な差でしかないと言えます。
 

学校給食の正社員調理師の【ボーナス】

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学校給食の正社員調理師の賞与、つまりボーナスは年2回で、1回のボーナスが基本給の1ヵ月分〜1.5ヵ月分くらいが相場です。
 
 
 
会社によってはボーナスの支給がない場合もあるようですが、その場合には毎月の給料や夏休みの給料などが他社よりも上乗せされている場合が多いので、つまり年収で考えれば会社によってもそれほどの差はありません。
 
 
でもやっぱりボーナスとして貰える方が嬉しいですよね!
 
 
 
僕の会社の場合には賞与が年2回で、1回のボーナスが基本給の1.5ヵ月分支給されました。
 
 
ですがこの “基本給”の というのがうまいカラクリになっていて、僕の給料の内訳はこんな感じだったんですが、
 
基本給 60,000円
技能給1 75,000円
技能給2 75,000円
サブチーフ手当 20,000円
合計 230,000円
 
僕の基本給は6万円なので、この基本給の1.5ヵ月分9万円」というのが僕の1回分のボーナスの額でした。
 
 
なので、23万円の給料だからといってボーナスがその1.5ヵ月分の34万5千円貰えるということではないんですね。
 
 
 
求人票の給料の欄で「a(基本給) + b(技能給1) + c(技能給2)」なんてものを見たことないでしょうか?
 
その求人票の「賞与」を見ると「年2回、基本給の3ヶ月分」となっていたりしますよね。
 
 
よく目にする「a(基本給) + b(技能給1) + c(技能給2)」という意味のよくわからない計算式は、この賞与のカラクリのために必要になってくるのでそんな面倒な書き方をしているんですね。
 
 
という見方もできます。
 
というかほぼそれが目的でしょう(゜o゜)
 

学校給食の正社員調理師の【年収】

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ということでボーナスも加えると、学校給食の正社員調理師の年収は「190万円〜380万円」の間くらいが相場です。
 
 
 
ちなみに僕の場合だと、サブチーフ期間が短かったのでその前年の
 
入社3年目
一般社員
33歳
 
の場合だと、このときの年収が「約265万円」でした。
 
 
 
どの給食会社でも大体このあたりの年収になるかと思います。
 
つまり、専業主婦の奥さんと、更に子供もいたりすば、かなりキツめの感じですね(^_^;)
 
 
 
もしこの年収を聞いて「学校給食の仕事はやめといた方がいいかな…」と思った方は、学校給食の仕事独特の色々なメリットもあるので、とりあえずこちらを見てから決めてみてください

夏休みの給料 & パートの給料

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学校給食では「夏休み」という長期休みがあるというのが特徴の仕事でもあります。
 
この「夏休みの給料の仕組み」というのが会社によって一番違いの出る部分です。
 
 
 
例えば僕の会社の場合には、役職によって貰える給料に差があり、サブチーフ時代の僕の夏休みの給料はほぼ1ヵ月間休んで約8割の給料を貰っていました。
 
 
「夏休みの給料の会社による仕組みの違い」については詳しく説明しているこちらの記事を参考にしてみてください
 
 
学校給食のパートの給料は正社員よりもわかりやすいので、パートの給料や年収についても触れているこちらの記事を参考に

学校給食社員【男女間の賃金格差】

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最初に話した新卒の給料のところで「男性の場合だともう少し高いかと思います」なんてサラっと言いましたが、学校給食の会社では実は、男女間で賃金に「差」があります。
 
 
僕も最初に聞いたときには驚きましたが、これが学校給食の仕事の現実です。もちろん少ないのは女性の方です。
 
その賃金格差は男女間で少なく見ても約2万円の差があります。
 
 
 
僕がまだ新人の頃、僕よりも年上で僕よりも学校給食経験の多いサブチーフの女性がいましたが、その彼女と僕の給料がほぼ同額だと知り驚きました。
 
この差は何なのかというと、単純に性別の違いによる差です
 
 
 
全ての給食会社がそうなのかどうかは知りませんが、少なくとも僕の会社はそうでしたし、他社からの転職組の女性社員達の “反応” を見ているとおそらく、どの会社でもそのようです。
 
 
 
確かに今の時代にはナンセンスな話かもしれませんが、学校給食の仕事、とくに正社員の仕事は重い食材を運んだり大量の具材を炒めたりと、結構肉体労働的な仕事でもあります。
 
もちろん女性に重労働をさせるわけにはいかないので、その辺は男性社員が主に担当するわけです。
 
 
おそらく、学校給食の仕事の給料はこの辺りの理由から男女で差をつけているのだと思われます。
 
 
 
これからの時代は学校給食の仕事でも徐々に男女間の賃金格差は小さくなっていくと思いますが、多分まだまだ時間がかかるでしょう。
 
 
もしこれを「変えたい」と思うのなら、現場の女性が声を上げて頑張るしかありませんが、ただ文句を言うだけでは多分無理です。
 
 
実際に女性よりも重労働をしている男性社員からは不満が出るでしょうし、給食の正社員はまだ圧倒的に男性が多く、実際に学校給食はそうでなければ回せない仕事でもあるからです。
 
 
女性の力でも男性と同じ仕事ができるような労働環境を整えないと、男女間の賃金差は埋まりません。
 
 
つまり、これは給食現場の女性社員だけの力では無理で、教育委員会や文部科学省の女性の割合を増やすしかありません。
 
 
 
ちょっと難しい話になってきたので、、このへんでやめときます(^_^;)
 

働く前に知っておきたい学校給食の仕事の全て

 
 
学校給食の仕事に興味がある方に、採用前に知っておきたい給食の仕事の基本的な「仕組み」をこちらでまとめております。
 
「よく知らない」という方は必要な情報について確認してみてください。

学校給食で働く方法

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正社員・パート別の仕事内容
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夏休みの出勤日数 & 給料の仕組みについて

夏休みの出勤日数
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学校給食で採用されるためのポイント解説

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