社会人から調理師になるには?【独学・通信・夜間学校】で資格を取る方法を解説

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こんにちは。高校時代からずっと調理のバイトをしていたので実は高校卒業時には調理師免許の受験資格を既に満たしていた雲藤テルオです。(資格を取ったのは28歳のときです)
 
 
 
調理師というのは日本の立派な国家資格ですが、学校に通わなくても目指すことのできる数少ない国家資格の一つです。
 
バイトでもパートでも社員でも関係なく、また、調理とは無関係の仕事をしている社会人の方でもやり方次第で目指すことができます。
 
この記事を読めばわかることヽ(^O^)

社会人から調理師になるための【資格の取り方】&【受験資格条件の満たし方】

社会人から調理師免許を取るための【独学・通信講座・夜間学校】3つの方法。

 
社会人から調理師になるための僕が知る限りの方法をこちらで解説しているので、とりあえずはこの記事を最後まで読んで考えてみてください。
 
 
まだ諦めないで!(๑•̀ㅁ•́๑)✧
 
 

社会人から調理師になるには【資格】を取る必要があります

 
社会人から調理師になるには「調理師免許」という国家資格を取る必要があります。
 
 
 
「レストランで働きたい」など、ただ “料理人” になりたいだけならば調理師免許はとくになくても働くことは可能です。
 
 
ただ、調理師になって「働きたい場所」や、調理師になって「やりたいこと」によっては、例えば採用条件が「要 調理師免許」となっている調理師の仕事で人気の学校給食なんかではもちろん、資格を持っていなければ働くことはできません。
 
 
また、調理師免許は名称独占資格なので、資格を持っていなければ「調理師」と名乗ることもできません。
 
 
 
では、社会人から国家資格である「調理師免許」を取る方法を解説します。
 

社会人から調理師免許を取る【独学・通信・夜間学校】の3つの方法

 
調理師になるには大きくこの2つの方法があります。
 
調理師になる方法2つ

受験資格の条件を満たした上で独学で勉強し調理師免許試験を受け合格する。
調理師専門学校へ入学して1年間勉強し卒業する。

 
つまり「独学」で調理師になるか、「学校」で調理師なるかの違いですね。
 
 
 
もう少しパターンを増やすなら、独学には「参考書を買って一人で勉強する方法」と、「通信講座を受けながら勉強する方法」の2つの方法があります。
 
 
なので、仕事をしながらでも社会人から資格を取り調理師になる方法
 
 
完全独学
通信講座
専門学校(夜間)
 
 
の3つの方法について解説します。
 

1【独学】で調理師免許を取る方法

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独学で調理師免許を取るには、次の2つの受験資格の条件を満たし試験を受け合格することにより取ることができます。
 
調理師免許試験の受験資格2つ

最終学歴が中学校卒業以上。
調理実務経験が2年以上。

 
 
「最終学歴が中学校卒業以上」という条件はほとんどの方が満たせる条件ですが、「調理実務経験が2年以上」の条件を社会人の方が満たすためにはどうすればいいのか。
 
 
・現在の仕事が調理の仕事の方の場合
・現在の仕事が調理とは無関係な職種の方の場合
・副業も転職もせずに調理師になりたい場合
・過去の調理経験が少し足りない方の場合
 
 
この4パターンを例に解説します。
 

・現在の仕事が調理の仕事の方の場合

 
社会人として調理の仕事をしている方はこの「最終学歴が中学校卒業以上」「調理実務経験が2年以上」の2つの条件を満たすことは簡単ですよね。
 
2年間今の調理の仕事を続ければ受験資格の条件が揃うので、そこから独学で勉強して試験を受け合格すれば調理師になることができます。
 
 
問題は、現在の仕事が調理とは無関係な職種の方の場合はどうやって受験資格の条件を満たせばいいのか。
 
こういう方の場合にも、やり方次第で調理師試験を受けられる可能性があるのでまだ諦めるのは早いです!
 

・現在の仕事が調理とは無関係な職種の方の場合

 
現在、調理とは無関係な仕事をしている方は「調理実務経験が2年以上」という条件を満たすことができませんよね。
 
その場合はこれから調理の仕事を経験する必要があります。
 
― 調理未経験から調理師になる2つの方法 ―

(免許がなくても働ける)調理の仕事に転職する。
副業で2年以上調理の仕事をする。

 
調理の仕事は調理師免許を持っていなくても働ける場合が多いので、思い切って調理師免許がなくても働ける仕事に転職して受験資格の条件を満たすという方法。
 
現在の仕事を続けながら副業でレストランなどで働くことで受験資格の条件を満たすという方法
 
 
仕事を続けながら調理師免許試験の受験資格の条件を満たすには、このどちらかの方法で実務経験を積む必要があります。
 

・副業も転職もせずに調理師になりたい場合

 
現在、調理とは無関係の仕事をしているけれど、転職もしたくないし副業でレストランで働くような時間もないという方。
 
はっきり言って、調理の経験がなければ独学で調理師になることはできません。
 
 
でもまだ諦めないで!(^o^)/
 
 
これは意外と盲点だったりするんですが、就職以前に飲食店などでのアルバイト経験がある方はもしかすると、試験を受けるための受験資格の条件を既に満たしている可能性があります。
 
これまでに調理のバイト経験がある場合

これまでの調理のバイト経験の合計が2年以上あればOK。

 
調理師免許試験の受験資格の条件にある「調理実務経験が2年以上」というものをもう少し具体的に言うと、調理の実務経験が何年前であっても、1つの飲食店の経験年数が少なくてもその経験の合計2年以上ならば、条件を満たすことができるんです。
 
 
 
なので例えば、高校時代にレストランで2年間のバイト経験があれば、既に条件を満たしている可能性があります。
 
高校時代にレストランで半年、大学時代にマックで1年半のバイト経験があれば足して丁度2年なので、既に条件を満たしている可能性があります。
 
 
 
就職する以前にこのような調理のアルバイト経験があるという方は、自分の過去の経験をよく思い出してみてください。
 
何年前でも構いませんし、全ての経験が足して2年以上ならば受験資格が既にあります。
 
 
 
受験資格の条件を既に満たしているという方は、その実務経験を証明するために「調理業務従事証明書」を会社に書いてもらわなければいけないので(関連記事:調理師免許試験の【受験資格・願書等必要書類】受験前手続きの全てを解説)を参考に早速準備を始めましょう。
 

・過去の調理経験が少し足りない方の場合

 
過去に調理のバイト経験があるけれど2年に満たないという場合には、もちろんこれでは受験資格の条件は満たせていないわけですが、このパターンの方の場合にはこれから足りない分の実務経験をプラスすれば大丈夫です。
 
 
これまでの調理のバイト経験の「合計が2年以上」あればOKなので、例えば1年半のバイト経験を既に持っている方は、これから6ヵ月間の調理経験をプラスすれば受験資格の条件が満たせることになります。
 
 
なのでこのパターンの方は、足りない分の経験だけをこれから積めばいいので、受験資格の条件を満たすハードルはわりと低めですね。
 

・自分の実務経験の計算方法

 
現在の仕事が調理とは無関係な仕事をしている方でも、こういう方法を使って調理師試験の受験資格の条件を満たすことができます。
 
 
 
でも「オレのあの時のバイトは実務経験に入るのかな?…」など、実務経験の中身にもいろいろと細かい条件があります。
 
 
・どんな仕事なら実務経験になるのか..
・1日何時間くらい働けばいいのか..
・過去のバイト経験はどんな感じで計算すればいいのか..
 
など、実務経験の詳細をここで話すと長くなるので、自分の実務経験を満たすための計算は(関連記事:調理師免許試験の受験資格「実務経験・経験年数」について詳しく解説)を参考にしてみてください。
 
 
受験資格の条件を「満たしている」または「もうすぐ満たせそうだ」という方は(関連記事:調理師免許試験の【受験資格・願書等必要書類】受験前手続きの全てを解説)で受験までの流れを確認し、早速独学での勉強を始めましましょう!

2【通信講座】で調理師免許を取る方法

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「通信講座」というのは、独学で勉強して試験を受けるための勉強方法のことなので、上で話した試験を受けるための受験資格の条件は通信講座も同様に変わりません。
 
 
社会人から独学で調理師免許試験を受けるには、仕事の合間を縫って少ない時間の中で勉強をしなくてはいけないので、なかなか効率の良い勉強が自分では難しいという方向けの方法です。
 
 
調理師免許試験の全国平均合格率は6割を超えるという、国家資格としては比較的難易度が低い試験ですが、そんな調理師免許でも流石に勉強しなければ受かりません。
 
 
 
通信講座というのは、仕事の隙間時間では効率的に勉強するのが難しい方に、メールで質問ができたり添削をしてもらったりと、合格するための無理のない効率的なカリキュラムを組んでもらい合格を目指すというものです。
 
オリジナルのテキストなどで合格するために必要な情報だけを無駄なく効率的に学ぶことができるので、時間のない中での勉強には通信講座はすごく有効な方法です。
 
 
 
たとえば通信学習大手のユーキャンで調理師免許試験の通信講座を受けた場合、
 
一括払いの場合:44,000円(税込)
分割払いの場合:2,980円×15回=44,700円(税込)
 
という費用がかかりますが、現在働いている方ならば「一般教育訓練給付制度」を利用することができるので、講座費用の20% 8,800円が返ってきます。
 
なので実質は35,200円(税込)で受講できます。
 
 
 
調理師試験も適当な勉強では流石に受かりません。
 
 
本業もあるので調理師の試験勉強ばかりに時間を使っている暇がないという社会人の方は、試験を何度も受ける時間もないので、こういう通信講座を利用して一発合格を狙った方が時間の無駄がありません。
 
 
それに、独学で調理師免許を取るまでにかかるの全ての費用を計算してみたところ、2回試験に落ち3回目で合格できたとすると、ユーキャンの通信講座を受けて一発合格する方が料金的にも実は安く済みます。
 
 
 
通信講座の資料請求だけなら無料なので、気になる方はとりあえず取り寄せて検討してみてください。
 
 

3【専門学校(夜間)】で調理師免許を取る方法

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社会人から調理師になる方法には「独学」ともう一つ、調理師専門学校」に入学する方法もあります。
 
調理師は社会人になってから仕事をしながら取りたいという人も多い資格なので、夜間コースのある学校も多いです。
 
 
 
ぶっちゃけた話、本業が終わってから実務経験のために副業をし受験資格の条件を満たすのはかなりハードルが高いことも事実です。
 
実務経験を満たすためには基本的に「1日6時間以上週4日以上で2年間」働かなければ条件が満たせないからです。
 
 
 
夜間コースのある専門学校だと「土日だけ」とか「仕事終わりに」とか、そもそも社会人のためのコースなので、仕事をしながらでも通うことができます。
 
 
 
調理師専門学校に入ると、
 
最短1年で調理師免許が取れる。
試験を受けずに卒業すれば免許が取れる。
就職に断然有利。
 
こういう3つのメリットがあります。
 
 
 
夜間コースの場合だと時間的に1年では難しく2年制の学校の場合がほとんどですが、専門学校を卒業すれば試験を受けずに調理師免許が取れるというのが最大のメリットですね。
 
それに調理師専門学校は有名レストランの現役シェフなどが直接指導する場合が多いので就職にも断然有利です。
 
 
なので、調理師免許を取ったら調理の仕事に転職したいという方にとっても、夜間の調理師専門学校は大いに選択肢としてはアリです!ʕ•̀ω•́ʔ✧
 
 
 
ちなみに、夜間コースのある「新宿調理師専門学校」という学校だと、2年制で2年間の学費の総額が88万円でした。月にすれば約36,600円ほどで卒業できます。
 
 
新宿調理師専門学校はもちろん、全国の調理師専門学校から資料をまとめて一括請求する方法など、調理師専門学校で調理師になるメリットを詳しく解説している記事もあるので、気になる方はこちらも参考にしてみてください。

 
 
 
 
 
 

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