こんにちは。 給食室で働いていた当時は常に手が玉ねぎ臭いか塩素臭いかのどち らかだった元学校給食調理員の雲遠テルオです。
「消毒」 というものには塩素以外にもアルコール消毒もありますよね?
なのになぜそんなに毎日学校で次亜塩素酸ナトリウム( 塩素系漂白剤)を使いまくるのかというと、 次亜塩素酸はスーパー殺菌剤なので、特にノロウイルス対策にスーパー有効だからです。
殺菌効果がスーパーなのでその分、人体にもスーパー有害なのが次亜塩素酸ナトリウムというものです。
次亜塩素酸ナトリウムはハイリスクハイリターン
そこで今回は、次亜塩素酸の何がそんなに危険なのかを詳しくお知らせします。
でもさ、危険でも何でも “ノロウイルスには次亜塩素酸しか効果ない” っつーんだから使うしかないじゃんハゲ
そんな塩素大好きお母さんにはついでに、 危険な次亜塩素酸じゃなくても安全なアルコールによるノロウイルス対策を教えます(^^)v
もくじ
そもそも次亜塩素酸ナトリウム(NaClO) とはどんなもの?
次亜塩素酸ナトリウム
化学式:NaClO
化学式:NaClO
「塩素」というと、 プールのあの臭いを思い浮かべる人が多いですよね。 プールの水の殺菌のために使われているのが次亜塩素酸ナトリウム です。
殺菌の他に漂白作用があるので家庭ではお皿を漂白したりするのに使いますね。
塩素は強い酸化力があり、 金属に使用すると錆が発生しやすく、「混ぜるな危険」 などの他の洗剤等と混ぜると塩素ガスが発生するため取り扱いには注意が必要。
塩素は一般的な発がん性物質と同じく、 高濃度で触ったり飲んだりすると危険なため、使用する場合は換気を良くしたりゴム手袋を着用する等の対応が必要になってきます。
つまり、とっても危険な物質!(゜-゜)
次亜塩素酸ナトリウムはほっとくと「塩」になる説
次亜塩素酸ナトリウムは時間と共に自然分解し酸素を放って塩化ナトリウム(塩)に変化していくという性質があります。
次亜塩素酸ナトリウムの化学式は〈NaClO〉なので、酸素〈 O〉が離れると〈NaCl〉つまり塩化ナトリウム(塩) になるという仕組みなんですね。
つまり「食べ物にも使えるよ」ってこと。
次亜塩素酸は「食品添加物」として使用されている
次亜塩素酸ナトリウムは食品添加物としても利用されています。
食品添加物はパッケージに表記する義務がありますが、 次亜塩素酸ナトリウム水溶液に浸けたカット野菜や果物は消毒した 後に水で洗浄するため「パッケージに表示しなくてもよい」とされています。
というか、厚生労働省では「 食品の最終完成前までに分解または除去しなければいけない」 というのが次亜塩素酸ナトリウムを食品に使用する上での条件とし ているので、商品の成分表示に「次亜塩素酸ナトリウム」 と記載があるのはおかしいわけです。
つまり、成分表に「次亜塩素酸ナトリウム」 と書いてないからって「使ってない」というわけではないよってこと。
次亜塩素酸を使用することのできる食品( 厚生労働省発表)
次亜塩素酸ナトリウムは日本では食品添加物に指定されていますが 、 次亜塩素酸ナトリウムを使用することのできる食品は厚生労働省に よって明確に定められています。
■ 食品衛生法に基づく使用基準( 次亜塩素酸ナトリウムを使用することのできる食品)
● 生食用野菜
● かんきつ類(菓子製造に用いるものに限る)
● さくらんぼ
● ぶどう
● 桃
● 卵類
● ふき
● 生食用野菜
● かんきつ類(菓子製造に用いるものに限る)
● さくらんぼ
● ぶどう
● 桃
● 卵類
● ふき
厚生労働省ではこれら以外の食品に使用してはいけないとしています。
そしてこれらの食品に使用する場合にも注意事項があります。
■ 次亜塩素酸ナトリウムを食品に使用する場合の注意事項
● 表面の殻や皮部分への使用に限る。
● 浸漬液1kgにつき0.5g以下に薄めて使用すること。
● 食品の最終完成品になる前までに分解または除去しなければいけな い。
などなど…
● 表面の殻や皮部分への使用に限る。
● 浸漬液1kgにつき0.5g以下に薄めて使用すること。
● 食品の最終完成品になる前までに分解または除去しなければいけな
などなど…
つまり、 塩素は危険だからちゃんとルール守って使わないとダメだよってこ と。
ちゃんとルール守る前提での「安全」ってこと。
結論、危険。
ちゃんとルール守る前提での「安全」ってこと。
結論、危険。
小難しいこと話してきましたが、これらを踏まえて、僕がなぜ「 次亜塩素酸ナトリウムは危険」と考えているのか、 詳しく解説します。
ここまで読んだ方は解説を聞くまでもないかもですが(^_^;)
次亜塩素酸ナトリウムが危険な理由3つ
「原液」の取扱が危険!
次亜塩素酸ナトリウムの原液の取り扱いには次のような危険があり ます。
● 塩素化合物は発がん性物質なので高濃度で吸入経口摂取すると危険 。
● 他の洗剤等と混ぜ合わせると塩素ガス発生の危険。
● 他の洗剤等と混ぜ合わせると塩素ガス発生の危険。
次亜塩素酸は食品やその他の消毒に使う場合には薄めて使用するも のですが、原液を人間が取り扱うこと自体が危険です。
原液が目に入れば失明の可用性があり、 原液をそのまま飲んでしまえば最悪の場合、 死に至る危険もあります。
消毒というものを多用する家庭には小さな子供がいる場合が多いと 思いますが、小さな子供がいる家庭こそ、 次亜塩素酸の取り扱いには細心の注意を払わなくてはいけません。
僕も仕事中に次亜塩素酸の原液が目に入ってしまい病院に行って目 を洗浄してもらったことがあるよ!( ゚д゚)
大人でもこういう危険があります。
「正しい濃度」じゃないと危険!
次亜塩素酸ナトリウムを食品やその他の消毒に使用する場合には原 液を薄めて使用しなければ危険なので、 最初に話したような使用基準を厚生労働省が決めています。
国が「次亜塩素酸は安全だよ」と言うのには「 ちゃんと濃度を守ればね」という条件付きというわけです。
毎回こういう計算をしきちんと計って希釈して使っていれば安全で すが、飲食店などでも最初の一度だけ計量しその後は最初の “記憶” に基づいて次亜塩素酸水溶液を作ったりします。 またはペットボトル等にマジックで印をつけるなどして作ります。
そしてそのマジックの印は日が経つに連れて薄れ、また新人、 そのまた次の新人は “噂” に基づいて作ることになっていきます。
なんかこのくらいらしいよ〜
そして人間というのは何故か、徐々に原液を多く入れたがります。
迷ったら多めに入れときゃ大丈夫
そして人間というのは何故か、お湯で塩素水を作りたがります。
お湯の方が効きそうじゃん!ウェ〜イ
お湯だと塩素が蒸発し吸い込むと危険なのでダメです。
こうして次亜塩素酸の濃度は徐々に濃いめになっていきます。
そして忘れた頃に度々ニュースになる “清掃用の塩素を間違えて客に提供” ということが起こるわけですね。
要するに、「薄める」という作業は人間の手で行うため間違いが起こりやすいという危険があるよ!
「食品に使用」が危険!
食品を塩素で消毒している家庭はあまりないと思いますが、 次亜塩素酸ナトリウムを家庭で食品に使用するのは本当にやめたほ うがいいと思います。
家庭で次亜塩素酸ナトリウムを使って食品を消毒しようなんて意識 高めな方はもちろん、 最初に話したような塩素を使用できる食品や注意点を確認した上で 使用していると思います。
しかし、思い出してほしい「表面の殻や皮部分への使用に限る」 という基準ですが、 果物の皮に傷がある場合は内部に次亜塩素酸が侵入しその後表面を 水で洗い流しても次亜塩素酸は残ってしまうのではないでしょうか。
しかし同時に「次亜塩素酸は体内に取り込むと瞬時に食塩になる」 という性質であることから、「安全」と考えるかもしれません。
次亜塩素酸を使用することのできる食品は、
● 生食用野菜
● かんきつ類
● さくらんぼ
● ぶどう
● 桃
● 卵類
● ふき
でしたね。
これ以外の食品に使用した場合どうなるのかな?
例えば、皮に傷があって次亜塩素酸が果肉に残ってしまった「 さくらんぼ」と、「次亜塩素酸使用不可の食品」とを一緒に食べた場合、危険ではないでしょうか?
ちょっと違う話になりますが、 お茶っ葉にはちょっと強めの農薬を使用することが国で認められて いると言います。
何故そんなものが認められているのかというと、「 お茶っ葉はお湯で薄めるものなので飲む時には農薬も薄まっている から人体には影響しない」というのが理由だそうです。
要するに「 お茶っ葉なんて普通の人は直接食べないから大丈夫っしょ」ってことなんです。
お茶っ葉食べてる人、、たまにいるよね?(°ー°〃)
つまり使用基準を守れない恐れのあるものは危険という危機意識は持っておいた方がいいのではないか、という話です。
だって普通に考えれば、 次亜塩素酸使用不可の食品に使用した場合には何らかの “好ましくない事態” が発生するから、 使用できる食品が明確に決められているわけですよね?
であるならば···
という話です。
危険なのは誰でも知ってるんだよ。
でも “次亜塩素酸しか効果がないノロウイルス” には使うしかねーじゃん、っつー話じゃねーかハゲ
でも “次亜塩素酸しか効果がないノロウイルス” には使うしかねーじゃん、っつー話じゃねーかハゲ
ではそんな塩素大好きお母さんに、アルコールでノロウイルスを予防する方法を教えます。
安全なアルコールでもノロウイルスを除去できます
やっぱり「塩素」って、もし子供が口にしたら危険だから本当は使いたくないんだよなぁ…
一般的に、 ノロウイルスに対してはアルコール消毒では効果が薄いとされ、 次亜塩素酸ナトリウムでの消毒がスーパー効果的だというのがこの 世の常識ですよね。
でも探せばあるものです。
ノロウイルスを除去することのできる人体に安全なアルコール消毒 が。
危機意識強めのお母さんに食中毒予防としておすすめなのがこのキ ューピーのケイブランシュというアルコール除菌スプレー。
このキューピーのケイブランシュはアルコールでありながらノロウイルスも除去できるという優れもの!(゜o゜)
塩素系の漂白剤は万が一子供が口にしたら危険ですが、 ケイブランシュは「タマゴの成分」と「アルコール」と「水」 という、食品由来の成分から作られているので口に入るものにも安心して使えます。
万が一子供の口に入っても「食品由来だから安全」ってのは嬉しい!(^_^)
いや、、そういうのがあるなら早く言ってよ〜(^.^;
危険とは知りつつも仕方なく塩素系漂白剤でノロウイルス対策をし ているお母さんは、安全なキューピーのケイブランシュがめっちゃおすすめです!
現在キューピー公式サイトでは消毒液の急激な需要の高まりにより 製造が追いつかない為在庫が度々不足するようです。 気になる方はamazonや楽天のネットショップも覗いてみてく ださい。 在庫切れの場合には他の人気が高いアルコール消毒液も参考に。
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ケイブランシュの詳しい内容や効果的な消毒方法についてはこちら も参考に(/・ω・)/▼
食品の食中毒予防は「加熱」で!
食中毒予防に一番大事なのは今まで散々話してきた「消毒」と、それともう一つ、「加熱」がスーパー効果的です。
「加熱」っていうのは、 料理に万が一ノロウイルスやその他の食中毒菌が入っていた場合で も、加熱することによって一網打尽にしてくれます。
食中毒予防のための食品の「加熱」は、その温度とタイミングが大事なんだ。
「いつ」「どのくらいの温度」 に加熱すればいいのかについての詳しい内容はこちらを参考にして みてください▼