こんにちは。 仕事中にトイレに行くときはただのオシッコだけだったとしてもト イレに入ってから出るまで男でも最短3分は時間がかかるのが当た り前の業界で働いていた、元学校給食調理員の雲藤テルオです。
通常、男ならば30秒で済ませられるものです。
なぜ学校給食の仕事中のトイレはそんなに時間がかかるのか。
それは、、
食中毒予防のためです。
学校給食というものは、 作り手が一人でも食中毒菌やウイルスを持っていた場合、 一気に何百人もの生徒へと感染が広がります。
菌やウイルスは目に見えなく、また感染していても症状が出ない人もいますが、症状が出なくても人にはうつります。

そうです。
たぶん将来歴史の教科書にも載るであろう世界的大流行の新型コロ ナウイルスと同じですね。
そして、そういった菌やウイルスが一番多い場所がトイレです。
そこで今回は、 食中毒予防のために徹底した衛生管理の学校給食の調理現場基準で ある「正しいトイレの使い方」を教えます。
そして、食中毒だけではなくコロナウイルスの対策にもなる「正しい手洗いの方法」も一緒に覚えて帰ってくださいヽ(^_^)
もくじ
ノロウイルスなどの食中毒はトイレから広がる

ノロウイルスは人間の腸内で繁殖するため、人間の便と一緒に多くのウイルスが外へ排出されます。
そのため、食中毒はトイレから感染が拡大すると言われています。

ちゃんとトイレの後は手洗いしてるよ♪
手洗いは大事です。でも、トイレ使用後に汚れているのは本当に手だけでしょうか?
もちろん一番汚れているのは手かもしれませんが、
トイレの床は?
流すときのあの勢いのいい水は飛び散らない?
トイレの空間自体に菌やウイルスが舞っていたら?

トイレから食中毒が広がるのは、トイレという空間自体に菌やウイルスが充満しているからなんだ!
なので、トイレ使用後の食中毒対策は手洗いだけじゃ不十分なんですね。

マジ!?Σ(゚Д゚)
じゃどうすればいいのか教えて!
それでは、トイレから食中毒を広げないための正しいトイレの使い方を解説します(^_^)/
食中毒予防のための「正しいトイレの使い方」
学校の給食室では、 食中毒の感染拡大防止のためにトイレの使い方のルールが細かく決 められています。
その学校給食基準の正しいトイレの使い方を順番に詳しく解説しま す。
① 服は外で脱いでトイレに入る

トイレの中は空気中も含め「汚染されている空間」という前提で、洋服は外で脱いでからトイレに入るのが安全です。
「空気中が汚染されている」ということは、 人間の身体の一番外側の洋服に菌やウイルスが付きやすい。
ということは、その汚染された洋服を着て家の中を歩き回れば家中が汚染されてしまいます。
② スリッパを履く

トイレの床は便器の中の次に汚染度が高い場所なので、 トイレはトイレ専用のスリッパを履いて入ります。
トイレと廊下の間に洗面所の部屋が別である家庭では洗面所にスリッパを置いておくようにするとより安全ですね。
③ 便座に座って用を足す

男性は立って用を済ませがちですが、尿が外へ飛び散って汚染が広がるので、 男性でも便座に座って用を足すようにします。
単純な「掃除が大変」という以外に、 食中毒を広げないために是非やってみましょう。
④ 手を洗った後に下着を履く

用を足しトイレットペーパーを使った後はまず便座に座ったまま何にも触らず下着を履く前に手を洗うのが理想です。
「トイレットペーパーを使った直後の手が一番汚いから」 というのがその理由ですが、

便座に座ったまま手が洗えるこのようなトイレの構造になっている 家庭も少ないでしょう。(これから家を建てる方はご検討を)
その場合には少なくとも「手を洗ってから洋服を着る」ということだけは心がけましょう。
④ 使用後は蓋を閉めて水を流す

洋式便器の蓋は元々そういう目的で付けてあるものではありません が、便器の中の菌やウイルスが空気中に舞い上がるのを防ぐために、水を流すときは蓋を閉めて流します。

⑤ もう一度手を洗い服を着る

外に脱いである洋服を着る直前にもう一度手洗いをします。

下着を履く前の手洗いができない場合にはここで1回の手洗いにな るので、手を拭いた後にアルコールで消毒をし、 最後に洋服を着ます。
まとめ

ウチのトイレは便座に座ったまま手は洗えないよ!
①〜⑤の中で一番家庭では難しいのが③の「 手を洗った後に下着を履く」ですね。
とにかく「 トイレの後に手を洗うまではできる限り手で触れるものを少なくす る」ということを目的としているので、手を洗う前と後の「 行動や場所を区別する」という考え方が大切ですね。

コンビニのトイレで洋服を脱いでからトイレに入るなんてできないよ!
家の中ならばできますが、 外出先で洋服を脱いでトイレに入るわけにはいかないので、 家に帰ったらまず着替えるということも大切です。
それと言うまでもないと思いますが、 洋服を脱いでトイレに入るくらいなので当然

トイレにはできる限り余計なものは持ち込まないようにしましょう。

わかったやってみる!
食中毒予防のための「正しいトイレの清掃方法」
ついでに「トイレの正しい掃除の方法」も覚えておきましょう(^ ^)/
洋服を脱いで掃除する

トイレの使い方と同じように、トイレ掃除でも外で洋服を脱いで掃除をするのがベストです。
でも掃除の場合にはトイレ掃除が終わったら洋服を着替えるという方法でも大丈夫ですね。
トレイの消毒方法

消毒には、
● 次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)
● アルコール
という2つの方法がありますね。
次亜塩素酸を使った消毒には濃度を薄めて使う必要があるのでこちらも参考に▼
ですが個人的には次亜塩素酸は危険なので、ノロウイルスも除去できるキューピーの安全なアルコール消毒K Blanche(ケイブランシュ)がおすすめです。
具体的なトイレの消毒の箇所は、洗面台の水道の蛇口

トイレのドアノブ

水を流すボタンや便座とその蓋など、とにかく手が触れる部分を消毒します。
ちなみにケイブランシュならば、

万が一口に入っても安全なので歯ブラシの消毒とかにも使えます。
それくらい人体に安全なのにノロウイルスも除去できるのでめっち ゃおすすめです!(๑•̀ㅁ•́๑)✧
もっと詳しくケイブランシュを知りたい方はこちらも参考に▼
食中毒予防のための「正しい手洗いの方法」
ついでに食中毒予防とコロナウイルス対策にもなる「 正しい手洗いの方法」と「手を洗うべきタイミング」についても、 最後に覚えて帰ってください(^^)/
正しい手洗い方法

食中毒予防としての正しい手洗いの方法は厚生労働省が詳しくその 手順を表にして公開してくれています。


うわ!
めんどいな!
めんどいな!
確かに面倒ですよね!
こういう時間のかかる手洗いは毎回手を洗う度に行っていると段々 と面倒になりやらなくなってしまうので、手を洗うべきタイミングを知っておきましょう。
手を洗うべきタイミング

手洗い表のような手洗いをするべきタイミングは、
● 外から帰ってきた時
● トイレ使用後
● 掃除後
● 調理前
このようなタイミングで手洗いをするのが大切です。
このようなタイミングで一度しっかりと手洗いをしておけば、 その後の食事前などはもう少し簡単な手洗いで済ませても大丈夫です。
その他で言うと、食中毒予防のために使う調理の最中の「 使い捨て手袋」を着ける前後の手洗いでも、 簡単な手洗いで大丈夫ですね。
料理には「加熱」で食中毒予防!

食中毒予防のためにはトイレの使い方や手洗い方法と合わせて、 料理の「加熱」も大切です。

「加熱」というのが食中毒予防のための “最後の砦” だよ!
料理を加熱する際の「温度」「時間」「どこを」「 どんな風に測るか」などを詳しく解説しているのでこちらも参考に▼

これはお母さんに教えてあげよう!
症状が出ない人もいる…
それでも人にうつす…
コロナと一緒だ!