新卒新入社員に絶望的に欠けている「心得」を教えるから、まぁ頑張ってみて。

shinnyushain
 
 
こんにちは。先人のアドバイスに従い仕事を3年我慢した結果適応障害になった元新入社員のテルオ(@undoteruo)です。
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適応障害と鬱病の違い。我慢して仕事3年続けたら死にかけた話

2016.11.07
 
 
今日は、僕が会社員を数年続けて分かった「新入社員は一番に何をすればいいのか」をこれからの新卒新入社員(中途も)に教えたいと思います。
 
はっきり言って、使えない社員は新入社員時にこれが絶望的に欠けています。
 
 




新入社員に求められることは職場の種類で変わる

 
仕事場の種類は2種類に大きく分けられます。
 
「社員だけの職場」と、「社員、パート、バイトが一緒に働く職場」の2パターンです。
 
そして、社員、パート、バイトの混合タイプの現場では、圧倒的にパートやバイトの人数の方が社員よりも多く、実質、現場を回しているのはパートバイトになります。
 
 
僕の以前の仕事は学校給食というものです。学校の給食室で子供達の給食を作る仕事です。
 
学校給食はパートと一緒に働く職場なので、混合タイプの職場のパターンです。
 
その仕事を辞めた今でも飲食店のバイトをしていますが、飲食店も勿論混合タイプの仕事です。
 
 
なぜ「社員だけの職場」と、「社員、パート、バイトが一緒に働く職場」の2パターンにまず最初に分けたかというと、その2つで新入社員が求められることが違うからです。
 
 
 
まず社員だけの職場だと、新入社員には先輩達は何も求めません。
 
即戦力とは考えていないため、将来の為の勉強期間という扱いです。
 
 
一方で、社員パートバイトの混合の職場だと、特にパートバイト連中からは即戦力を求められます。
 
何も分からなくていいからとりあえず日々の仕事をこなせるようになって!」
 
これを求められます。
 
 
勿論そこの先輩社員達は社員だけの職場同様「将来の為の勉強」を求めてはいますが、実際に社員パートバイトが混合の職場はパートバイトと共に働く時間の方が多くなります。
 
なので新入社員は、「勉強」を求めてくる上司の社員と、「即戦力」を求めるパートバイトの間に挟まれることになります。
 
そして、実質現場を回している、毎日共に仕事を行うパートバイトの要求に合わせて「即戦力」の方向へ流されていくことになります。
 
 

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会社は新入社員に即戦力は求めていないことをまず知ろう

 
即戦力
 
 
何も分からないけど、とりあえずみんなと同じように日々の業務をこなせる。
 
 
これができると、パートやバイトからの評価が高まり、実質パートバイトがお店を回しているその職場の人間関係や雰囲気は良くなり、日々の業務が円滑に回ることになります。
 
 
勿論、勉強と即戦力が両立できる器用で頭の良い人間はそれでかまいませんが、僕が社員やバイトの立場で多くの新入社員を今まで見てきて、それが器用に両立できる新入社員は稀です。
 
上司の求める「勉強」を優先に考える新入社員はパートやバイトから嫌われ、パートバイトの「とりあえず即戦力」を優先に考える新入社員は上司の社員からよく裏で説教をされています。
 
 
ここで考えてもらいたいのは、「目先のことを考えるのか」「未来のことを考えるのか」ということです。
 
「勉強」とは未来のことで、「即戦力」とは目先のことです。
 
特に新卒の新入社員なんて経験がありませんから、本当の意味で「戦力」になんてなれるはずがないんです。
 
 
理屈なんて何も知らないけど、とりあえずみんなに合わせて日々の業務をこなせる。
 
 
これは会社にとっては戦力とは呼べません。
 
 
 
即戦力を求めてくるパートやバイトは何を考えているかというと、
できるだけ自分の毎日の負担が少なくなるようにとりあえず言われたことは出来るようになって!」
こう考えています。
 
 
一方で、勉強を求めてくる社員の上司は何を考えているかというと、
即戦力なんてお前に求めてないから将来バイトとパートを使いこなせる能力を早く身に着けろ!」
こう考えています。
 
 
これを踏まえると、新入社員が優先的に取るべき行動は「勉強」となるはずです。
 
 

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新入社員の心得

【心得その1】新入社員に圧倒的に欠けているもの

 
新入社員が即戦力となるということは、見た目だけのペラペラな戦力です。
 
そのまま見た目だけのペラペラの戦力のまま突き進めば、とりあえず目先の❝充実感❞とやらは得られるでしょう。
 
毎日円滑に仕事が回り、パートやバイトからも良く思われるので人間関係も良好になります
 
しかし、それが1年経ち2年経ち、自分が上の立場になった時には破綻を迎えることになります。
 
それは、「理屈」を知らないからです。
 
 
 
理屈を知らないとどうなるのかというと、人にものを教えられない」ということになります。
 
自分ではできるんです。今までやってきましたから。
でも「人に教える」ということができません。
 
そういう理屈を知らない人間は❝感覚❞でしか人にものを教えることができません。
 
 
「こうやって!」
 
「何でこうやるんですか?」
 
「いや、知らないけどこうやると、なんか出来るんだよ!」
 
 
こういう教わり方、経験ありませんか?
 
 
「こうやって!」
 
「何でこうやるんですか?」
 
「こうしちゃうとこうなるでしょ?だからこうするんだよ!」
 
 
どちらが分かりやすいでしょうか。
明らかに後者の方が分かりやすいし、自分が求めている答えでしょう。
 
理屈を知らなければこういう教え方は出来ません。
 
 
また、マニュアルの導入も理屈を勉強しない人間をつくることに拍車をかけています。
 
 

【心得その2】マニュアルは不要な人間を選別するための道具

 
人件費を極限まで抑えるために様々な会社でマニュアル化が進んでいます。
人件費をかけずにマニュアルという紙で教える方法です。
 
マニュアルは出来るだけシンプルで分かりやすくするために、その「理由」までは載せていないことも多いです。
 
マニュアルはその理屈を理解出来れば、非常に良く作られていることが分かります。
 
 
マニュアルとは、
 
マニュアルを読むやってみる出来る理屈を勉強する再びマニュアルを読むマニュアルを深く理解できる
 
これが本来の正しいマニュアルの使い方なんですが、多くの人間は、「マニュアルを読む→やってみる→出来る」
 
ここでストップしてしまうんです。
 
 
ここでストップするとどうなるのかというと、とりあえずその現場で戦力になることが出来ます。
 
しかし、「人に教える」ということが出来なくなります。
 
 
 
マニュアルは即戦力を目的として作られています。
 
そして同時にマニュアルは、❝その後の事は自分で考えてね❞との意味も込められています。
 
その後の事というのは、自分が人にものを教える上の立場になった時という意味です。
 
 
人間を使い捨てと考えるの今の会社の分かりやすい例がこのマニュアルです。
 
とりあえず即戦力がほしいからマニュアルで戦力になってもらう。
その後はあんたの能力次第。
能力の無い奴はいりません。はい次。
 
 
❝その後❞に生き残るために新入社員が一番に考えるべきこと。それは、
 
「自分が納得するまで質問する」です。
 
 

【心得その3】自分が納得するまで質問する

 
自分が納得するまで質問するとは、「何故」を明らかにするということです。
 
「何故そうするのか」を理解出来れば、感覚ではなく自信を持って仕事をすることが出来ます。
 
「自分の仕事を自身を持って行える」というのは非常に重要なことなんですが、僕が今まで色々な社員を見てきて、これが出来ている人間は非常に少ないと感じます。
 
 
社員パートバイトに関わらず、質問をしすぎるとウザがられます。
 
何故ウザがられるのかというと、その人達も感覚でしか教えられないからです。
 
逆に言えば、人にしつこく質問すれば、その人間が「ペラペラの即戦力」を優先してきた人なのか「勉強」を優先してきた人なのかをすぐ知ることが出来ます。
 
そしてあなたもその「ペラペラな即戦力」を優先させた仕事をし続ければ、この先輩と同じように後輩にしつこく質問された時にウザったい対応しか出来なくなるでしょう。
 
 

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【心得その4】人に教えるとことを意識する

 
自信を持って仕事が出来るとどうなるのか。
 
新入社員もいつかは人に教える立場に必ずなります。後輩の社員だったり、パートやバイトにです。
 
これがマニュアルで言うところの❝その後❞です。
 
 
この時に感覚でしか教えることの出来ない人間は信頼を失います。
 
自身を持って仕事をすることが出来るようになれば、人に教えることが出来るようになります。
 
ただの感覚ではなく、「何故」から理屈で説明することが出来るようになります。
 
 

【心得その5】理屈を学び、理屈で教える

 
人に教えることが出来るとどうなるのか。
 
「人に教える」というと一般的に面倒なことと思われがちですが、人に教えることによって自分の頭が整理されます。
 
言葉に出して人に教えることによって自分の頭の中が整理できます
 
 
人間の頭の中は意外と整理されていません。
知識はあっても、それが自分の頭の中のしまうべき場所にしまわれずにその辺に脱ぎっぱなしになっています。
 
脱ぎっぱなしの知識をもう一度拾って言葉で人にそれを説明することによって、関連性のある知識をつなぎ合わせて同じカテゴリーの引き出しに整理してしまうことが出来ます。
 
 
人に教えるこによって頭の中が整理され、更に完成度を高めた理屈で人に教えると。
 
この繰り返しで自分も他人も得をします。
 
 

【心得その6】教え方を学んで人を得る

 
感覚ではなく理屈で教えることが出来るとどうなるのか。
 
教わる側の人間は、感覚よりも「何故」から理屈で教えてもらった方が遥かに求めている答えに近いものを得られることになります。
 
そういう教え方が出来る人間は自然と周りから信頼を得ることが出来ます。
 
「あの人の教え方は誰よりも分かりやすい」
 
「あの人に教わりたい!」
 
 
後輩や同僚だけでなく、上司からも一目置かれる存在になります。
 
「あいつに教わった人間はやけに成長するな」
 
「あいつはみんなから最終的に頼られる存在なんだな!」
 
 
仕事は人間が行っているため、人間を味方につけたもん勝ちです。
 
 
「勉強」を優先させることによって最初はパートバイトからあまり良く思われないかもしれません。
 
でも最初だけです。あなたが上の立場になる頃には「ペラペラでその場しのぎの即戦力」を優先させた同僚とは歴然たる差がついています。
 
 
しつこく質問すると「ウザったい」と思われるかもしれません。
でもそういう「ウザったい」と思う人間は「勉強」を優先に考えているあなたとはそもそも進んだ道が違います。
 
そんな人間には早いところ見切りをつけて、自分と同じ道を歩んだ先輩を見つけてください。
 
 

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新入社員テルオの経験談

 
僕は今まで色々な方に仕事を教わってきましたが、いつも僕は(高校時代のバイト時から)こう思っていました。
 
 
教え方が下手クソだなー
 
 
何でこの人達は自分の新人時代の右も左も知らなかった頃のことを忘れてしまうんだろう
 
 
そう思っていました。
 
でもそれは忘れてしまうんじゃなく、知らないんだと気付いたんです。
 
理屈で仕事を覚えて来なかったから人に教えることが出来ないんだと知りました。
 
なので僕は、右も左も知らない迷える子羊に対して、「理屈でものを教えよう」と思ったんです。
 
 
 
例えば僕の学校給食の仕事で例えると、スープに醤油を入れるタイミングについて聞かれたとします。
 
 
「醤油っていつ入れればいいんですか?」
 
「最後の方に入れるんだよ」
 
 
ほとんどの人間はこう教えるんです。
 
僕の場合はどう教えるのかというと
 
 
「醤油っていつ入れればいいんですか?」
 
最初に醤油を入れて煮込んじゃうと醤油の風味が逃げちゃうから、最後の方に醤油を入れて風味を残すようにするんだよ」
 
 
どちらも「最後に醤油を入れる」という結果は変わりませんが、僕の場合には、何故最後に醤油を入れなければいけないのかという理由も同時に説明しているため、理屈で覚えることが出来るんです。
 
そういう教え方をすると、新人は最終的に僕を頼って来るようになります。
 
 
これを面倒と思う人もいますが、先程も言ったように、人に言葉で説明すると自分の頭も整理されます。
 
僕もその頭が整理される❝快感❞を知ってからは、「早くオレんとこ聞きにこいよ!」と待ち遠しくてたまりませんでした(笑)。
 
 
「最後の方に入れるんだよ」としか教えない人間は、教えるのが面倒なのか、理由を知らないのかのどちらかです。
 
理由を知らないというのは、マニュアルを読んだだけで自分が納得するまで人に質問をしてこなかった人間です。
 
 
理屈を知っていれば応用も可能となります。
 
醤油を最後に入れるのは醤油の風味を残すことが理由なので、醤油の風味を残したくなければ先に入れればいいという応用が可能です。
 
醤油を最後に入れる理由を知らない人間にはこれが出来ません。
 
これを出来ない人間が、マニュアルで言うところの「はい、さようなら」となる人間です。
 
 




テルオ的まとめ

 
パートやバイトは目先の利益を求めてきます。
 
パートやバイトが多い、特に飲食店なんかでは、実質その現場を回しているのはパートやバイトなので、それに応えることも必要な能力です。
 
ですが社員は、人を育てて人を使いこなすことが仕事となります。
 
そしてマニュアルではそこまで教えてはくれません。
出来ない人間は使い捨て要因になります。
 
 
最初は間に挟まれて大変だと思いますが、今後の自分を考えた場合に、理屈をないがしろにしては後々辛い場面に必ずぶつかることになります。
 
最初は分からないことが次から次へとどんどん溜まっていくと思います。
 
とりあえずその場はただみんなの真似をしてしのいでも、理解できない事は流さず記憶しておき、できるだけ早いうちに解決してから先へ進むように心がけると、その「一つ一つを解決して次へ進む」ということが快感となってきます。
 
分からないままにどんどんと上へ進むと、「今更こんなこと人に聞くのは恥ずかしい」となってきてしまいます。
 
そうなる前に、まだ許される新入社員の最初の段階に分からないことは理解できるまで質問する」を最優先に考えてみて下さい。
 
 
元新入社員の先輩のテルオからのアドバイスでした。
 

 
 
 
 
 
 

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