調理師免許試験の難易度【合格率・合格基準・出題範囲】を知るのが合格への近道!

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こんにちは。調理師免許を勉強期間3ヵ月の独学で取得したスーパー調理師の雲藤テルオです。
 
 
調理師免許試験は国家資格の試験としては合格率が高く、比較的「難易度は低い」と言われていますが、調理師試験独特の「合格基準」を知らないと頑張って勉強しても失敗する可能性があります。
 
の記事を読めばわかることヽ(^o^)

「合格率」から見るえてくる調理師免許試験の難易度。
「合格基準」から考える試験に失敗しないための方法。

  ついでに、

僕が試験会場で出会った “試験に落ちる人” のエピソード紹介。

 
調理師免許試験に初めて独学で挑戦する人も2度目の人も、聞いておいて損はない内容なので参考にしてみてくださいლ(・ิω・ิ )
 
 

調理師免許試験の【難易度】と【合格率】

 
厚生労働省が公開している調理師免許試験についてのこのようなデータがあります。
 
 
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出典:厚生労働省
 
 
平成30年度の調理師免許試験の全国平均合格率は61.6%と高く、国家資格としては難易度はそこまで高くない試験と言えます。
 
 
 
しかし、平成28年度の全国平均合格率は64.4%、平成29年度は61.7%と、ここ数年は合格率が下がってきているので、比較的難易度は低いと言われている調理師免許試験もここ数年で難易度も徐々に上がってきていると言えます。
 
 
 
また「受験者数」で見てみると、平成30年度は28,370人が受験し17,472人が合格しているので、10,898人は不合格になっているという事実も見逃せないデータです。
 
 
合格率が高く難易度は低いと言っても、ナメてると合格できません。
 
 
「ナメている」というのは、全く勉強していないという人以外にも、合格基準をちゃんと理解していなかったために勉強方法をミスったも含まれます。
 
調理師免許試験において「合格基準」というのも結構重要です。
 

調理師免許試験【出題範囲】

 
調理師免許試験の出題範囲はこの6科目です。
 
 
・食文化概論
・食品学
・栄養学
・公衆衛生学
・食品衛生学
・調理理論
 
 
これはどの参考書にも載っているものです。
 
 
 
調理師免許試験の内容は、全国共通で四肢択一マークシート方式」で行われ、問題数は都道府県によって多少違いがありますが「60問以上」と決められているので、どこの県で試験を受けても問題数がこれを下回ることはありません
 
 
ちなみに、2019年度の東京都で行われた調理師免許試験の問題数はこの基準ギリギリの60問でした。
 

調理師免許試験の【合格基準】

 
調理師免許試験の合格基準は大きくこの2つです。
 
 
全科目の合計点の6割以上で合格
1科目でも平均点を著しく下回る場合は不合格
 
 
「全科目の合計点の6割以上で合格」というのは読んで字の如くですが、問題なのは平均点を著しく下回る」というちょっとよくわからない部分です。
 
 
ちゃんと勉強したのに試験に落ちる人の多くは、この合格基準をちゃんと理解していなかったために勉強の仕方をミスった人です。
 
 
 
試験前に調理師試験は「難易度低いじゃん楽勝♪」と思っている人は合格率だけを見て判断しており、「難易度意外と高くね!?」と危機感を持つ人は合格基準までよく見ている人と言えます。
 
 
つまり、合格率だけで難易度が低いと判断してナメていると失敗します。
 
 
 
詳しくは「3ヵ月の独学で合格できる効率的な勉強方法」の中で勉強方法と共に詳しく話しているので、今回はこの合格基準を満たすための重要な3点
 
 
マークシート方式に合った勉強
苦手科目を捨てちゃダメ
問題数の少ない科目の重要性
 
 
この3点についてだけ簡単に説明しておきす。
 

・マークシートのメリットを活かし6割以上を目指す

 
4択のマークシート方式にはこういうメリットがあります。
 
 
参考書を丸暗記しなくても答えられる。
どんな難問でも必ず25%の格率で正解できる。
 
 
記述式じゃないので参考書を丸暗記しなくても大丈夫です。
 
4択問題なのでどんな難問でも25%の格率で正解することができ、6割以上の正解率で合格できるので満点を取りにいくような勉強もする必要はありません。
 
 
 
頑張って勉強したにも関わらずこういうマークシート方式の短期集中型の資格試験に失敗する人は、頑張って “丸暗記勉強” をしてしまう人です。
 

・苦手科目を捨てると平均点に届かず落ちる

 
「1科目でも平均点を著しく下回る場合は不合格」という基準があるので、平均点が「0点」ならばいいですがそれはあり得ない話なので、苦手科目を捨てると不合格に近づきます。
 
 
この基準を知らないと苦手な科目は “捨て科目” にして「他で満点取ればいいや!」なんて考えてしまい、平均合格率6割超えの調理師免許試験に失敗します。
 

・問題数の少ない科目が重要

 
2019年に行われた東京都の調理師免許試験の科目別問題数とその割合がこちらなんですが、
 
 
科目 問題数 割合
食文化概論 4問 5%
食品学 6問 10%
栄養学 9問 15%
公衆衛生学  10問 15%
食品衛生学 15問 25%
調理理論 16問 30%
合計 60問 100%
 
 
他が満点でも、食文化概論のたった4問を外すだけで不合格に限りなく近づきます。
 
なぜなら、平均点が「0点」というのは確率的にあり得ないからです。
 
 
 
なので、問題数も少ないし参考書のページ数も少ないからとナメていると失敗します。
 
 
合格基準まで見て難易度を判断している人はこういう失敗はしません。
 

試験に落ちる人とはこういう人

 
僕が試験に合格し調理師免許を取ったのが平成22年。試験会場は慶應義塾大学の日吉キャンパスでした。
 
 
 
 
最後に、僕が調理師試験を受けたときに出会った「この人難易度ナメてんなぁ〜」というエピソードを参考までに少し話すので、興味があれば聞いてみてください。長くても20秒もあれば読めます。
 
 
 
 
試験会場に到着し席に座って開始時間を待っていると、僕の背後の席から「コロコロ..コロコロ…」と、何かを転がす音が聞こえてきました。
 
 
音の主に対して「何してんの?」と、友達らしき人が聞きます。友達2人で仲良く受験するようです。
 
 
すると音の主は「練習しとかなきゃ!」と答えます。
 
 
僕は会話だけを聞いていて振り返ってはいませんが、察しました。
 
 
鉛筆転がしてんだな
 
 
と。
 
 
更に友達が言います。
 
 
「でもその鉛筆、五角形じゃね?」
 
 
調理師免許試験は四択です。
 
 
あ、たぶん、オレは、受かるだろうな。
 
 
試験開始前に僕はそう確信しました。
 
 
 
 
合格率が高いとはいえ、こういう人が受かるほど調理師もそこまで甘くはありません。
 
 
せめて鉛筆は四角形にするべきです。
 
 
そういう問題じゃねぇ(笑)
 
 
 
 
調理師免許試験に完全な独学で挑戦する場合にかかる全ての費用を細かく計算してみたところ、合格すれば25,180円の費用がかかります。不合格だと13,380円が無駄になります。
 
 
高卒でも中卒でも、勉強をすれば受かります。
 
慶應大生でも東大生でも、難易度をナメて勉強しなけりゃたぶん受かりません。
 
「難易度低め」と言われている調理師試験であっても、一応立派な国家資格です。
 
 
 
13,380円を無駄にしたくない方はこちらも参考に頑張ってみてください!(๑•̀ㅂ•́)و✧

試験前に知っておきたい調理師免許試験の仕組み

 
独学で効率よく最短で調理師免許を取得するためには、調理師免許試験に関する「仕組み」を知っておくことも大切です。
 
もし「よく知らない」という方は必要な情報を再確認してみてください。

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