「でりしゃす事件から学べ!」o-157やノロは封じ込め不可能なので食べても感染しない体をつくるしかない

o-157-2-1
 
こんにちは。元学校給食調理員のテルオ(@undoteruo)です。
 
 
惣菜店の『でりしゃす』を巡るo-157事件でついに死亡者が出たとのニュースがありました。
 
埼玉、群馬両県の系列総菜店で販売されたポテトサラダなどを食べた客から腸管出血性大腸菌O157が相次いで検出された問題は、感染源の特定に至らない中で、東京都内の女児=当時(3)=が死亡するという最悪の事態に至った。女児が口にしていたのはポテトサラダのような「生」の食品ではなく、炒め物だった。13日に会見した前橋市衛生検査課の担当者は、発症当時の店側のずさんな衛生管理態勢や、販売形態が今回の被害につながった可能性を指摘した。
 
引用:headlines.yahoo.co.jp
 
 
僕は衛生管理に厳しい学校で給食を作る仕事をしていました。
 
世間でノロウイルス感染のニュースがある度に、その衛生管理は更に厳しくなり、徹底した安全確保に努める日々でした。
 
しかし、僕は現役当時から「ノロウイルスやo-157の完全な封じ込めは不可能ではないか」と考えていました。
 
現役当時は口にすることが許されませんでしたが、仕事を辞めた今だから、ぜひ皆さんに伝えたいことがあります。
 
 
自分の体は自分で守るしかない
 
 
これが食中毒に感染しない、または感染しても重症化しないために、最優先に考えなければいけないことです。
 
いくら「ずさんな管理」と業者を責めて管理を見直させても、ウイルスや菌を封じ込めることは不可能なんです。
 




o-157やノロウイルスは封じ込め不可能の現実

o-157-2-4
 
 
僕はこれまで、自分の専門知識から、ノロウイルス集団感染の事件を記事にしてきました。
 
 
 
そして、o-157やノロウイルス感染のリスクを減らすための温度管理についても記事にしました。
 
 
 
今回の『でりしゃす』の事件により、これらの温度管理だけでは不十分ということが明るみに出ました。
 
説明などによると、女児と新たに感染が確認された女性は8月11日、同市の「でりしゃす六供店」で購入したエビの炒め物やきんぴらなど、いずれも加熱された7品目を購入。そのうち4品目を食べた。2人は親族などのグループ計11人で食事したものの、残る9人は発症していない。
 
 2人から検出されたO157は、これまで確認された遺伝子型と同じで、食事をしたのも、他の感染者と同時期であるなど共通点は多い。同店では問題が発覚するまで、量り売りのトングを複数の総菜で使い回し、さらに同一のまな板や包丁を多くの食材で使用していたとみられ、こうしたずさんな衛生管理が感染源になったとの見方が出ている。
 
引用:headlines.yahoo.co.jp
 
 
この事件で注目してほしい部分は次の2点です。
 
  • 11人で食事したものの、残る9人は発症していない。
  • 量り売りのトングを複数の総菜で使い回し、…
 
食事をした11人中、発症したのは2人だけで、残りの9人は発症していないんです。
 
私達は「ずさんな管理だ!」と業者を責めるだけではなく、この9人を目指すのが食中毒回避の一番の近道です。
 
 
 
そして、“量り売りのトングを複数の総菜で使い回し、…”という点。
 
いくら商品をしっかり加熱していても、不特定多数の人間が触れるトング等からの感染が疑われています。
 
これをどう改善するのでしょうか?
 
お客さんがトングを使う度に一回一回消毒するのでしょうか。
 
または、お客さんに自由に選んでパック詰めしてもらうという販売方法を禁止にするのでしょうか。
 
 
たとえトングを使用禁止にしたとしても、パック詰めの惣菜を“手に取ってまた戻す”といった行為を制限することはできませんし、バイキングレストランもあります。
 
それ以外にも、公衆トイレにはウイルスや菌が充満していますし、多くの乗客が乗り込む電車内にもウイルスや菌は充満していると考えて差し支えありません。
 
 
こういったことから、業者の管理だけでは封じ込めは不可能です。
 
今回の事件を受け、今後はおそらく、お客さんに自由に選んでパック詰めしてもらうという販売方法をどうしても行いたい場合には、トングではなく使い捨て手袋を使用することになるのではないでしょうか。
 

食べても感染しない体をつくることが大切

 
業者の管理による封じ込めが不可能であるならば、ウイルスや菌に触れても感染しない、または、感染しても重症化しない体になることが重要です。
 
 
要するに、人間としての免疫力を上げるということです。
 
  • 感染しないためには・・・
    運動
    規則正しい生活
    ストレスを抱えない
 
  • 重症化しないためには・・・
    腸内環境を整える
 




まずは感染しない体づくり

o-157-2-2
 
 
食中毒に感染しないためには強い体をつくる必要があります。
 
  • 運動
  • 規則正しい生活
  • ストレスを抱えない
 
これらは今すぐにでもできることですが、そうは言ってもなかなか行動できないのが人間です。
 
なぜかと言えば、これらが本当に食中毒予防と結びつくのか疑問だからではないでしょうか。
 
学校の先生がこれらを子供達に指導する際に「健康のため」とは言いますが、「食中毒予防のため」とは言いません。
 
健康で強い体をつくるということは、つまりは食中毒に耐えられる体をつくるということなんです。
 
そろそろそういう教育もしてほしいと思いますが。
 
 
僕も学校給食で働いていた当時、ノロウイルスに感染して1ヶ月間仕事を休んだことがありました。
 
その時は丁度仕事の人間関係に悩んでストレスを多く抱えていた時期でした。
 
たまたまと言う人もいるでしょうが、明らかにストレスが原因だったと今でも思っています。
 
 
手洗いうがいも重要かもしれませんが、そこばかりに注目せずに、それ以前の根本的な問題の「健康で強い体をつくる」ということを子供に教育してほしいと思います。
 

感染しても重症化しない体づくり

o-157-2-3

乳酸菌で腸内環境を整える

 
ノロウイルスやo-157に感染はしているけど発症しないという人の方が、実は多いんですね。
 
こういう人間の仲間入りをするためには、腸内環境を整えるということが必要です。
 
腸内環境を整える上で一番効果的なのが「乳酸菌」です。
 
 
ちなみにですが、「生きて腸まで届く乳酸菌」とCM等でよく耳にすると思いますが、乳酸菌は生きて腸まで届く必要はないんです。実は。
 
 
腸内環境を整える意味では、乳酸菌は多い方がいいんです。
 
乳酸菌は生きていれば増殖するので、生きて腸まで届けば増殖すると思われがちですが、乳酸菌は腸内では生きていられません。乳酸菌が生きて腸まで届いたところで、すぐに死んでしまうんです。
 
乳酸菌が腸内で生き続けて増殖したという研究結果は現在のところ存在しません。
 
よって、乳酸菌が生きて腸まで届く必要はなく、死んでいても問題ありません。
 
ですが乳酸菌は多い方がいいので、そういう意味で言えば、乳酸菌を腸まで生きて届かせることに労力を割くよりも、乳酸菌を多く摂取することに重点を置いた方がいいんです。
 
 
数々の乳酸菌サプリメント等がありますが、選ぶ際には「生きて腸まで届く」というポイントで選ぶのではなく、自分の体に適した乳酸菌」を選ぶようにするのが一番です。
 
 
 
 
様々な乳酸菌サプリメントがありますが、これは、色々試してみて自分に合うものを見つけるしかありません。
 
「自分に合う」とはどういうことかというと、簡単に言えば「う○こがいっぱい出る」ということですね。
 
毎日快便であれば、それが自分に合っているということです。
 
 
サプリメント以外に、今流行りの「青汁」なんかも効果的です。
 
 
 
 
並行してダイエットも考えている方はサプリメントだと腹の足しにはならないので、一食青汁に置き換えることで一石二鳥です。
 
 
いずれにしても大事なことは、
 
  • 乳酸菌を多く摂る
  • 毎日続ける
 
この2点です。
 

危険な食品添加物を摂らない

 
「食品添加物は危険だ」ということは都市伝説的に語られていることは知っていますが、どう危険なのかについてはあまり知られていないでしょう。
 
要するに、食品添加物ばかり毎日食べていると免疫機能が低下するんです。
 
健康な体づくりにとっては有害です。
 
 
僕は学校給食で働いていたので良くわかるんですが、アレルギーを持つ子供が年々増えています。要するに体が弱いということです。
 
これには食生活が多く関係しています。
 
 
昔の子供とアレルギーを持つ今の多く子供と、この両者にどんな環境の違いがあるのかと簡単に言えば、食事環境」「ネット環境」です。
 
この2点の環境が大きく変わっていると言うことができますね。
 
食事の環境ということで言えば、イモを蒸しておやつにしていた昔に比べて、現代の子供の食生活は豊かになっています。
 
コンビニの発展、冷凍食品、お菓子の充実。これらのおかげで食生活は豊かになっていますが、これらは同時に食品添加物の歴史とも言えます。
 
昔よりもアレルギーを持つ子供が多いという現実において、これらの豊かな食生活の環境の変化を無視して考えることはできません。
 
食品添加物の過剰摂取は人間の免疫機能低下を招きます。
 
 
僕が調べた中で最も危険である食品添加物は、
 
亜硫酸塩、ソルビン酸、イマザリル、数字記載の着色料(赤4 とか)等があります。
 
 
酸系の添加物はよく明太子や数の子等、漂白して発色を良く見せたい食品に使われています。
 
数字が記載されている着色料は、綺麗な赤や黄色を使ったお菓子等に使われていることが多い添加物です。
 
「イマザリル」は輸入物のフルーツによく使われています。
ちなみに「イマザリル」はアメリカ国内では使用禁止に指定されている添加物ですが、海外に輸出する際に腐食防止の目的で使用が義務付けられています“アメリカ国内では使用禁止”という部分をよく考えてみてください。
 
 
他にも色々とありますが、僕が調べた中で最も危険であると考えているのがこれらの添加物です。
 
これらは国が安全と認めているので学校給食でも普通に使っていますが、学校給食は当日に調理しているのでまだマシです。
 
しかし家庭ではどうでしょうか?
 
こんなことを気にしている家庭は少ないのではないでしょうか。
 
 
 
 
子供の免疫機能を高めて食中毒に強い体をつくるために、是非こういう本も参考にしてみてください。
 




テルオ的まとめ

 
食中毒予防の為に一番に考えるべきことは人間としての免疫力を上げる」ということです。
 
  • 感染しない
  • 感染しても重症化しない
 
こういう体づくりを心がけてください。
 
 
「感染しない」とは、
適度な運動、規則正しい生活、ストレスをためすぎない、食品添加物の摂取をできるだけ抑えて強い体をつくる。
 
 
「感染しても重症化しない」とは、
腸内環境を整える。
 
 
いずれにしても大切なことは、「人間としての免疫機能を高める」ということです。
 
 
事件が起こる度に各会社では対策を行いますが、本音では「どうしろって言うんだよ…」といったところでしょう。
 
もうそろそろ“事後に文句を言う”という対応をやめ、自分の体は自分で守るという考え方を実践しましょう。
 
 

 
 
 
 
 
 

関連記事