放送作家になるために僕がしたことの全て。才能無くても稼げるたった1つの能力とは!?

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こんにちは。元放送作家のテルオ(@undoteruo)です。
 
 
何度かこのブログ内でも触れていることですが、僕は放送作家というものをかじっていたことがあります。
 
放送作家として活動していたのは本当に短期間なため自分でもあまり多くは語らなかったんですが、もしかしたらこの僕の❝甘噛み❞の経験も需要があるかもしれないと思い、僕の僅かな放送作家経験を書いてみようと思いました。
 
僕の放送作家経験とは、単に事務所の末端に所属させてもらって、企画をプロデューサーやディレクターに見せたり、先輩の企画をちょっと手伝ったり、ロケのアポ取りの電話をひたすらかけたりといった、本当に末端の作業だけだったのでそんなにすごいことは何もしていません。
 
放送作家をかじったといっても甘噛み程度です。
 
でもそんな甘噛みでも、その歯触り程度は知っているので、歯触りも知らないズブの素人には少し参考になるかななんて思います。
 
 
 
実は、放送作家は、超簡単になれちゃいます!
 




放送作家ってどんな仕事?

 
放送作家ってどんな仕事か知らないという人のために、少し放送作家という仕事について書いてみたいと思います。
 
 
放送作家とは、主にテレビ番組の企画を考える仕事です。
 
放送作家として有名な方だと、鈴木おさむ(SMAPの番組などを担当)や、高須光聖(ダウンタウンのブレーン)、秋元康(AKBでおなじみ)などがいますね。
 
彼らは色々な分野に手を出して成功されていますが、放送作家の基本はまずテレビ番組の企画構成立案にあります。
 
他にはラジオやコント作家、舞台作家など枝分かれがいくつもあるんですが、「放送作家になりたい!」と思っている大部分の方はテレビをやりたいと思いますし、やっぱり基本はテレビです。
 
「こんな番組面白いんじゃないか」と、テレビ番組の企画を立案し、「こんなキャスティングが面白い」と、出演者を決め、具体的なコーナー内容や、台本などの構成を手がけます。そのため、構成作家とも呼ばれます。
 
昔は放送作家と構成作家は別物みたいな扱われ方でしたが、現在ではほぼ一緒の扱いです。
 
本来は放送作家とは面白いネタを考える人のことで、構成作家とは、台本として完成させる構成を担当していたらしいですが、現在では放送作家も台本まで担当することが多く、一緒の意味になってきています。
 
勿論番組の担当スタッフですから、収録現場にも立ち会います。そこで演者の感じなどを見て細かいニュアンスを修正したりもします。
 
 

放送作家になるために必要な能力

 
「放送作家 仕事」などでネット検索すると色々な情報を知ることができますが、その多くの人がこう言います。
「放送作家に学歴は関係なく、才能があればなれる。」
 
確かに学歴は関係なく(僕も高卒でなれたし)、才能があればなれますが、才能が無くてもなれます。実は。
 
 
そもそも、放送作家になるための資格はありません。
極端な話、自分で「オレ、放送作家なんだ!」と言えばあなたはその瞬間から放送作家なんです。
 
衝撃の事実ですか?
自分で名乗れば放送作家になれるんですよ!
 
 
放送作家は誰でも一瞬でなれることは分かりましたが、みなさんがなりたい放送作家とは勿論❝稼げる❞放送作家ですよね。
 
僕もブロガーですが、❝稼げる❞ブロガーをみんな目指しているわけです。
ブロガーも放送作家も一瞬でなれますが、では、稼げる放送作家になるためにはどういう能力が必要なのか。
 
その一つは、検索すればみんなが口を揃えて言う「才能」ですね。
 
面白い企画をバンバン立てられる天才はすぐになれます。
 
 
そしてもう一つあるんですが、これが誰も言いません。
 
それは、「人の懐に入るのがうまい人」です。
悪い言い方をすれば、「人に取り入るのがうまい人」
 
 
「天才」か「人に取り入るのがうまい人」
 
このどちらかの才能があれば放送作家にはなれます。
 
そして、現役の放送作家は圧倒的に後者が多いと僕は放送作家になって感じました。
天才なんかほんの一握りの人間しかいません。多くの放送作家は人に取り入るのがうまい凡人です。
 
 
「放送作家になるためには」をネット上で語る素性の明らかな現役放送作家はこんなことを言えるはずもなく、素人には知るはずもない話です。
 
 
「人に取り入るのがうまい人」というのは具体的にどういう人間なのかというと、一般社会にもそういう人はたくさんいるでしょう。先輩にすぐ気に入られる人。
 
上司の趣向を分析し、一緒に酒を飲み、面白い遊びをたくさん知っている人。
上司の興味がありそうな物をいち早く購入し、上司の興味を独り占めできる人。
 
 
極端な話、プロデューサーと酒飲んで一緒にキャバクラ行けば仕事がもらえます。
 
 
いや、マジで。そういうもんです。
 
 
僕が実際にいた作家事務所の先輩が、「これ買ってみたんすよ〜!」と言って、当時話題だった日本で最初に発売されたiPhoneを手にプロデューサーの心を掴んでいました。
 
こういうことができる人間が放送作家業界で飯が食えるわけです。
 
 
ということで、放送作家になるために必要な能力を一言で表すならば、
プロデューサーと酒飲んで一緒にキャバクラに行ける人間
ということになります。
 
 

元々「笑い」が好きで送別会の出し物企画やコントを書いていたテルオの過去

 
まぁ、そんな放送作家になるための一番必要な能力なんて知らなかった若かりし僕が放送作家になろうと思ったのは何といっても、「笑いが好きだった」からです。
 
僕は昔から人見知りだったので友達がなかなかできなかったんですが、そんな僕が中学時代に身に付けた生きる術が「笑い」でした。
 
 
放送作家になるために必要な能力で言い忘れていたことがあります
天才ならば僕みたいにいくら人見知りでも構わないんですが、プロデューサーと酒飲んで一緒にキャバクラ行く方向に進む凡人は、人見知りは致命的です。
人見知りの凡人は放送作家はなかなか厳しいと思いますね。
 
 
話は戻りますが、東京へ出てきても色々な面白いことをやりたくてウズウズしていたんで、バイトの飲み会でコントなんかもしていました。(台本は勿論僕が考えていました)
 
それと、みんなでできる企画も考えたりしました。
具体的に言うと、よく、小学校の卒業式とかで卒業生と在校生達が向かい合って「呼びかけ」ってものをやったりします。
 
正式名称が分からないので僕は「呼びかけ」と呼んでいるんですが、卒業生と在校生が交互にセリフを言い合うやつです。
 
卒業生A「ぼくたち」
卒業生B「わたしたちは」
卒業生全員「卒業します」
在校生A「6年生のみなさん」
在校生B「ご卒業」
在校生全員「おめでとうございます」
 
みたいなやつです。やったことありませんか?
 
 
バイトの送別会とかでサプライズ企画として確か2回くらいやった気がします。
 
身内ネタなんで、まぁウケましたね。
素人で出し物としてネタを考える方は身内ネタは鉄板なのでおすすめです。何の技術もないのに芸人を真似してネタやるとだだスベリの可能性あります(笑)。
 
 
ちなみに名前は明かせないんですが、当時僕のバイト先に金八先生に出演していた女の子がバイトとして働いていたんです。
 
それで、「絶対にウケるぞ!」と思ってその子に金八先生のあのシーンを連想させるセリフ(その子のドラマ内での実際のセリフ)を用意したんですが、すごく嫌がられて、バッサリ削ることになって残念な思いをしたことがありました。
 
そういういろんな❝笑いの壁❞も経験しました(笑)。
 
自分のやりたい笑いを最優先に考えていたんで、その女の子には嫌な思いさせちゃったかなと今では反省しています
 
 

放送作家になるまでにテルオが踏んだ手順

 
では、僕が放送作家になると決めてから実際にどういう行動をしたのか順番に話してみたいと思います。
 
実際に行動を起こしてから事務所に所属するまでにかかった期間は約8ヶ月でした。
 
いろんななり方があるので一つの参考までに。
 
 

放送作家養成スクールへ通う

 
ある民放テレビ局の名前が冠に付く放送作家養成スクールに入校したのが始まりです。
 
週1日2時間全20回の約半年間と記憶してます。
料金は入学金授業料込みで15万円程だったと思います。
僕はまとまったお金も無かったので1年の分割払いにしてました。
 
授業はある大手の作家事務所が担当して、たまに有名な局のプロデューサーたちが講師として立つこともありました。
 
個人的に今思うのは、はっきり言って時間とお金のムダでしたね。
 
これから放送作家を目指そうと思っている方、行く必要は無いと思います。
 
 

天才との評価を受けられなかったので当てつけに企画(採用されるはずもない業界のタブー的ブラック企画)を送りまくった

 
「優秀ならば事務所に所属できるかも!?」との謳い文句の養成スクールでしたが、「面白い」との評価を受けるも所属までは至らず、卒業後に当てつけに❝デタラメな企画❞をその事務所宛に送り付けてやりました(笑)。
 
少し具体的に言うと、あるヤラセ事件により打ち切りとなった某番組の「リニューアル」として、そのヤラセをネタにした企画です。
 
そんな企画通るはずもないんですが(笑)、「この天才のオレを採用しないなんてどういうつもりだ!面白いって言ったじゃないか!」という思いから、もうとにかくしつこく送り付けてやりました。
 
実際には別の事務所に所属するまでの2ヶ月間週3ペースでしつこく送り付けてやりましたね。
 
 

高須光聖とヘイポーに企画書直接手渡しを試みる

 
週3ペースで送りつけるも、何の返事も無く全く相手にされなかったので、高須光聖とヘイポーに直接企画書を手渡す作戦を試みました。
 
ダウンタウン好きならば誰でも知っているであろうこのお二人。
 
そんなお二人が明治大学の学園祭にゲストとして「あのテレビの裏側暴露します!」的なイベントをやることを聞きつけたので、チケットを購入して企画書を手にイベントへ乗りこみました。
 
結果としては、作戦は失敗しました。
スタッフに取り押さえられました(笑)。
 
そりゃ、訳の分からない人間が直に接触するなんてできませんよね普通。
 
 

大物ミュージシャンに可愛がられているバンドマンに企画書を持ち歩かせる

 
バイト先にいたバンドマンが、ある大物ミュージシャンと親しくしていると聞きつけ「業界人に会ったら渡してよ!」と、企画書を常に携帯するようにバイトリーダーとして命令しました。
 
いやー、ほんとに恥ずかしいことしてました(笑)。
 
そのバンドマンが言っていました。
「お前人の面倒ばっか見てないで自分のこと考えろよ!」と大物ミュージシャンに怒られたそうです(笑)。
 
 

作家事務所に手当り次第に企画書を送りつける

 
とにかく放送作家の事務所を調べて片っ端から企画書を送りつけました。
 
勿論養成スクールの事務所に送りつけているデタラメな企画書とは別のものです。
 
有名な事務所から順番に送りつけて、たぶん20ヶ所くらいは送ったと思いますね。
 
 

ある作家事務所からお声がかかった

 
そしてついに、ある事務所から「一度遊びにおいでよ」とメールが届きました!
 
反応があった事務所が初めてだったのですごく嬉しかったのを覚えています。
 
こうして晴れて放送作家事務所に所属することに成功しました。
 
この期間8ヶ月程でした。
 




テルオ的まとめ

 
今日は適応障害学校給食フリマ人見知り以外に何か自分にないものかと考えていて、放送作家というものを甘噛みしていたことを思い出したので書いてみました。
 
もし需要があれば、放送作家養成スクールの内容や、実際に僕が作家事務所で何をしていたか、放送作家になって知った業界のルールなんてことも書いてみようかなと思っています。(需要なくても書きます!)

 
 
 
 
 
 

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