茨城県の学校給食牛乳で異臭事件発生!原因特定は?塩素の可能性が濃厚

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こんにちは。元学校給食調理員のテルオ(@undoteruo)です。
 
 
茨城県の複数の小学校と中学校の給食の牛乳に「違和感を感じる」との報告が相次ぎ、現在原因を調査中とのことです。
 
この茨城学校給食牛乳異臭事件でこれまでに判明している内容と問題点の指摘、学校給食の牛乳の取り扱いについて解説していきます。
 




茨城県学校給食牛乳異臭事件の概要

茨城県で学校給食の牛乳を飲んだ児童らおよそ380人が相次いで体調不良を訴えていたことが分かりました。
茨城県教育委員会によりますと、水戸市など8つの市と町にある小学校や中学校など61校で今月5日、給食の牛乳を飲んだ児童や生徒らあわせて3700人以上が「塩素の匂いがする」「苦い」などと、違和感を訴えたということです。このうち379人が体調不良を訴え、うち2人が医療機関を受診しましたが、いずれも軽症だということです。
 
引用: news.tbs.co.jp
 
 
6月5日の午後、茨城県内の水戸市、北茨城市、ひたちなか市、常陸大宮市、那珂市、土浦市、日立市、茨城町の61校で合わせて3700人余りが牛乳に異常を感じ「味や臭いに違和感がある」という報告が相次ぎ、事件が発覚しました。
 
 
問題となっている牛乳は200ミリリットルの紙パックで、水戸市に工場がある「いばらく乳業」という業者が製造した水戸ホーリーホック牛乳です。
 
現在、水戸保健所が5日から立ち入り調査を行っていて原因を調べています。
 

いばらく乳業のコメント

不快な思いをさせてしまったお子様、ご家族の方に謝罪を申し上げたい。何らかの原因があるということは、これから突き止めていく
 
牛乳については国際的な基準に従って作っているので、衛生上の問題はないと考えている
 
 
いばらく乳業は現在こうコメントしています。
 
その上で、味の違和感や異臭が発生した原因については今後も詳しく調べていく予定だと話しています。
 

報告内容の「違和感」とは?具体的に

 
「消毒臭がする」「牛乳が水っぽい」という報告内容だったことが報道されています。
 
「消毒臭がする」というのは、塩素の可能性が高いと思われます。
 
「牛乳が水っぽい」という報告もあるようです。原因が塩素だとすれば、すぐに違和感を感じるくらいなので大量に塩素が混入したために牛乳が水っぽくなった可能性もあります。
 

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原因は塩素混入か?

 
仮に異臭の原因が塩素だとしても、どこで混入したかが一番特定しなければいけない問題です。
 
茨城県の水戸保健所が5日6日といばらく乳業に立ち入り調査を行い、製造ラインを止めて原因について調査を行っているということですが、これまでに異常は見つかっていません。
 
200ミリリットルの紙パック牛乳3700人分ということなので商品化されてからの「イタズラ」などでの混入ではないと思われます。
 
混入するとすれば製造過程のどこかであるはずですが、今のところ製造ラインに異常は見つかっていないということから、もしかすると人為的な故意による異物混入事件に発展する可能性もあるかもしれません。
 

給食の牛乳提供一時取り止め

 
茨城県内の学校ではいばらく乳業が製造した牛乳の給食提供を一時的に取り止める方針を決定しています。
 
いばらく乳業が提供している学校へは他の業者が製造している牛乳を提供する方針だと発表されていますので、給食の牛乳提供自体はされるようです。
 
ですが、僕の学校給食経験から言えば、「なんだか気持ち悪い···」ということでほとんどの児童生徒は牛乳には手を付けないでしょう
 

原因特定最新情報

 
原因特定に関する最新情報が入り次第こちらで更新していきます。
 
 
茨城県は今月12日をめどに、「全ての検査結果を公表したい」としています。
 

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原因は学校給食とは関係ない?

 
学校の給食室で給食を作っている学校の場合でも、牛乳は業者が運んできたものをそのまま児童生徒に提供しています。学校で牛乳も製造しているわけではありません。
 
なので、牛乳に関しては学校側のミスではないでしょう。
勿論故意に異物を混入させたといったことがなければの話ですが。
 
ですが今回は1つの学校だけではなく複数の学校にまたがっていることから、学校での異物混入ではないと思われます。
 

学校給食での牛乳の取り扱い

 
学校では、業者が牛乳を運んできて調理員が受け取ってからの手順が決まっています。
 
  1. 発注の本数と合っているかの確認
  2. 消費期限の確認
  3. 温度測定
  4. 実際に飲んで味見
  5. 何かがあったときの為に50グラム以上採取する(2週間保存しておく)
 
こういった流れになります。
 
 
学校給食経験者の僕が今回一つ気になることは、各学校に運ばれた牛乳パック全てに異物が混入していたとすると、子供達に提供する前の「味見」で判明したはずです。
 
もし調理員や職員の味見をすり抜けたとしても、校長先生の味見も事前にあるはずなんです。
 
今回被害があった61校全ての調理員、職員、校長先生が全員偶然気付かなかったとは、ちょっと考えられません。
 
これで提供前に見つけられなかった理由は2つ考えられます。
 
  1. 茨城県の学校給食ルールでは味見はしなくて良いことになっている
  2. 全ての牛乳パックに異物が混入していたわけではない
 
この2つの理由のどちらかでしょう。
 
 
僕の勤めていた東京都内の学校では校長先生の味見が義務付けられているので、東京都ではまともな校長先生であればここまで被害は拡大しなかったと思われます。
 




まとめ

 
今回はおそらく学校給食とは関係のない事件と思われますが、多分ですが、茨城県では給食提供前に味見をするというルールが存在しないか、もしくはルールが徹底されていなかったのではないかと思います。
 
その辺も含めて今後ルールの再検討をされた方がいいかと思います
 
 

 
 
 
 
 
 

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