学校給食の仕事

貴乃花親方VS八角理事長(相撲協会)【調理員失格はどっち？】対決第3弾！徹底比較してみた

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こんにちは。元学校給食調理員のテルオ(@undoteruo)です。
 
 
去年の暮頃から相撲界がザワついていますね。
 
元々は元横綱の日馬富士と貴乃花部屋の貴乃岩の暴力事件であったはずが、相撲協会と貴乃花親方の対立の報道ばかりが目立っています。
 
中でも八角理事長と貴乃花親方の対立は深刻なようで、被害者側であるはずの貴乃花親方への処分が「理事解任」となったことに、世間からは疑問の声が多く聞かれます。
 
 
そこで、相撲の世界で争っていてもらちがあかないので、ここは一度、お二人には相撲界から離れて対決してみてはどうかと思い、この場を用意させていただきました。
 
この両者には今回『学校給食調理員』として存分に闘ってもらおうと思います。
 

大会組織委員長 雲藤テルオ開会の挨拶

 
開催に先立ちまして、貴乃岩関の一日も早い回復を心より願っております。
 
 
貴乃花親方との対立は八角理事長個人というよりも相撲協会全体であるということから、八角調理員には相撲協会の代表としてご参加いただいております。
 
言わば、貴乃花調理員VS相撲協会とも言うべき試合となります。
 
貴乃花調理員にとっては、たった一人で闘いに挑むことになるわけですが、国民の多くが味方についているという事実を励みに頑張って下さい。
 
そうなると八角調理員にとっては、言わば、闘う相手は“国民全体”と言えますね。
 
今回は相撲協会から離れて闘うわけですから、一人でも多くの国民の信頼の回復に向けて頑張ってほしいところです。
 
堅苦しいスーツから白衣へと着替えていただき、存分に正々堂々と闘って下さい。
 
 
それでは、『貴乃花親方VS八角理事長(相撲協会)　調理員失格はどっち！？対決第3弾』
開催いたします！
 




貴乃花親方VS八角理事長(相撲協会) 調理員対決

 
「 × △ ○ ◎ 」の4段階で評価してまいります。
 

性別 対決

 
貴乃花調理員：△
 
学校給食調理員という仕事は、一般的には“おばちゃん”のイメージが強いと思います。確かにパート従業員は女性が圧倒的に多いですが、正社員としては男性が圧倒的に多いのが現実です。
 
勤務時間的には正社員としても女性向けの仕事ではありますが、まだまだ給食の仕事も男性社会です。
 
そこで、社会の流れに合わせて給食業界も女性に活躍してもらいたいと女性の雇用に積極的です。
 
貴乃花調理員はこういう給食業界の流れに逆行する立派な男性ですので、勿論×ではありませんが、流れ的に△としておきます。
 
 
八角調理員：△
 
八角調理員もどこからどう見ても立派な男性ですね。貴乃花調理員と同じく△です。
 
前職の相撲の世界は給食業界よりも更に圧倒的男性社会という中で生きてきたお二人ですので、女性と共に働くことをどう考えるか、女性の集団をどうまとめて動かしていくのかが、まずは給食の仕事をする上で最初の関門です。
 

ファッション 対決

 
貴乃花調理員：◎
 
学校給食の仕事はつけまつげやピアスは勿論のこと、時計や香水も禁止です。これは飲食業と同じです。
 
更に給食の仕事は全身白衣に身を包み、髪の毛もヘアーネットで覆い、更に髪の毛全体を覆う帽子を被りマスクを着けての仕事です。
 
なので、給食の仕事にはファッションなんて関係無いと思われがちですが、出退勤の際の服装は重要で「学校へ出入りする人は全て先生」と周りからは見られるため、服装も学校関係者に相応しい服装でなくてはいけません。
 
一般的な調理員の出勤服はジーパン、クロコダイルのポロシャツ、野球帽という中、貴乃花調理員は給食調理員としてはやり過ぎなほどオシャレです。
 
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「浮かせネクタイ」は今年のトレンドになりそうな勢いですね。
 
PTAからの評価はかなり高いと思われるので、貴乃花調理員のファッションは◎です。
 
 
八角調理員：○
 
八角調理員もいつもスーツをビシッと着こなしてはいますが、やはり貴乃花調理員と比べてしまうと“普通感”は否めません。よって○としておきましょう。
 
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相手が悪かったですね。
 

調理能力 対決

 
貴乃花調理員：×
 
調理員時代の僕の上司にも、「過去に料理界で伝説を残した」とか真偽不明な自画自賛を口にしていた職人系の調理員がいましたが、例え本当の伝説だったとしても過去のそういった栄光は学校給食の仕事では全く関係ありません。
 
口にするだけ恥ずかしい話で、場違いです。
(ちなみに、後にこの上司は社長とケンカして退職しました)
 
「前に相撲界で伝説を残したんで」という過去の自慢話は学校給食では何の意味も持ちません。
 
しかし、貴乃花調理員も八角調理員も、過去の自慢話を語るといった場面は特に無いようなので、両者とも◎としたいところですが、給食調理員の仕事においての調理能力とは、調理技術ではなく「ルールを守れるか」にかかっています。なので、独自の考え方を貫くルール無視の貴乃花調理員は×です。
 
 
八角調理員：◎
 
会社のルール、上のルールを重んじる八角調理員は◎となります。
 

報告義務 対決

 
貴乃花調理員：×
 
学校給食では、調理員は民間会社、栄養士は公務員、という構図が一般的です。
 
相撲界で例えるならば学校栄養士は理事長です。
 
栄養士に報告を怠り、更に報告を怠ったことを正当化する発言などしようものなら、会社の社長が呼び出され一発でさようならです。
 
栄養士の評価一つで契約打ち切りもあるため、民間会社は学校栄養士に逆らう事などできません。栄養士は神的存在であるというのが民間給食会社では常識です。
 
どんな理由があろうとも、報告を怠り、呼びかけにも応じず「次回からFAXで」などと言って神のプライドを傷つける貴乃花調理員は給食業界においても完全に×です。
 
 
八角調理員：◎
 
八角調理員は栄養士とはズブズブの関係だと思われるため◎ですね。
 
八角調理員は相撲界でも立派な神をこなされている神経験者ですので、給食業界でもその辺の事情に慣れるのは早いでしょう。
 

教育指導 対決

 
貴乃花調理員：×
 
貴乃花調理員は信念を持って部下の指導に当たっていますね。不祥事はすぐに警察に通報して公平な裁きを望むという清廉潔白な人間ですので、勿論×です。
 
学校栄養士にとって調理員の教育なんて知ったことではなく、指示通りの作業をし、指示通りの料理を指示通りの時間に仕上げることだけを望んでいます。
 
それ以外の“たかが調理員”の面倒な問題を大事にすることは栄養士にとっては面倒でしかなく、自分の評価にも関わってくるため、貴乃花調理員は栄養士にとっては厄介な存在になるでしょう。
 
そういう意味では逆に、貴乃花調理員は保護者の方からの評価は高くなると思われます。ですがこれも“たかが調理員”が主役に躍り出ることは栄養士からすればよく思われないでしょう。
 
 
八角調理員：◎
 
調理員の不祥事はできるだけ穏便に、できるだけ内々に。給食調理員としても素晴らしい姿勢です。◎です。
 
勿論、給食に直接関わってくるような問題は後々叩かれることになるので栄養士も知っておかなくてはいけませんが、“たかが調理員”の殴った殴らないの問題など学校栄養士は知りたくもありません。
 
こういった問題で一番大切なことは「栄養士の耳に入れない」ということです。知らなければ発覚しても「報告を受けてないので知りませんでした」と言うことができるので、特に給食業務に直接関係の無い問題は栄養士も知らなかったのであれば責任は問われないでしょう。
 
自分の経歴に傷をつけたくない栄養士にとっては、面倒な問題を内々にぶっ潰してくれる八角調理員はありがたい存在です。
 

改革 対決

 
貴乃花調理員：×
 
学校給食の改革は教育委員会が行うことなので、“たかが調理員”の分際ででしゃばったマネをする貴乃花調理員は×です。
 
こういう改革の姿勢は若い調理員からは熱狂的な支持が集まるかもしれませんが、調理員からの人気なんて栄養士にとってはどうでもいいことであり、栄養士のやり方を理解し、栄養士の考え方をそのまま部下の脳に焼き付かせ、栄養士の思い通りに全員を動かせる調理員が評価は高くなります。
 
一番の問題は、貴乃花調理員よりも下の人間には熱狂的なファンもいるようですが、彼の上の人間からは全く支持の声が聞こえてこないという点です。
 
これは給食業界も同じです。×です。
 
 
八角調理員：◎
 
◎です。八角調理員は上がいれば上に従う人間であろうという想像は難しくありません。
 
栄養士にとってはすごくやりやすい都合の良い調理員と言っていいでしょう。
 
給食調理員の鏡としての活躍が期待されますね。
 

髪の毛 対決

 
貴乃花調理員：△
 
学校給食の仕事で一番怖いのが異物混入であり、一番多い異物混入が髪の毛です。
 
よって、髪の毛が生えているというだけで調理員としての評価は下がります。
 
しかし貴乃花調理員もきちんと髪の毛を整えていますし、男性なのでその気になれば剃り上げることも可能ということから×とまでは言えず、△としておきましょう。
 
 
八角調理員：◎
 
八角調理員は皆さんもご存知の通り、つるっぱげですね。
 
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スキンヘッドであれば未経験者でも即採用です。よって八角調理員は◎となります。
 
残りの髪の毛も必要ないのでこの際に思い切って剃り上げてしまいましょう。
 
個人的には、異例ではありますが“ハゲ手当”として5千円は支給してあげたいところです。
 
まさに調理員の鏡的存在です。文字通り、ピカピカの鏡。
 

緊急出動 対決

 
貴乃花調理員：×
 
学校給食の仕事でも「調理室に水が一滴落ちている」等の緊急事態発生時には学校栄養士から労働時間外であっても緊急出動命令が入ることがあります。
 
学校の給食調理室は現在「ドライシステム」が一般的です。「ドライシステム」というのは、床を濡らさずに常に乾いた状態に保っておくというものです。
 
昔はバケツやホースで床に水をぶちまけて清掃していましたが、現在はそういったことは出来る限り行わず、床の水を全て綺麗に拭き取ってから調理員は帰ることになります。
 
こういう新常識の中で「調理室に水が一滴落ちている」のを調理員の退勤後に栄養士が発見すれば、当然、調理員に連絡がいき再招集されることになります。
 
いくら待っても来なかったり、呼んだのに「次回からFAXで」などといった対応では「調理室に水が一滴落ちている」等の緊急事態に迅速に対応できないどころか、給食の神である栄養士の逆鱗に触れることになります。
 
貴乃花調理員は完全に×です。
 
「調理室に水が一滴落ちている」という一刻を争う緊急事態発生時において、FAXでのやり取りでは迅速な対応が取れないため、カビが調理室に爆発的に繁殖し翌日の給食は中止となってしまうでしょう。
 
 
八角調理員：◎
 
八角調理員は今まで命令をする側でしたので、こういう緊急事態への対応の仕方はよく心得ているでしょう。◎ですね。
 
自分が対応できない場合には部下を貴乃花部屋へ向かわせるといったことも相撲協会理事長時代には行っていましたので、給食の仕事においても同じように対応すれば全く問題ありません。
 
学校給食の
「調理室に水が一滴落ちている」
といった緊急事態にも迅速に対応できると期待しています。
 
こういう調理員がいてくれれば翌日の給食も安心して提供することができます。
 




結果発表

 
結果発表です。
 
  • 性別 対決
    貴乃花調理員：△
    八角調理員：△ 
     
  • ファッション 対決
    貴乃花調理員：◎
    八角調理員：○ 
     
  • 調理能力 対決
    貴乃花調理員：×
    八角調理員：◎ 
     
  • 報告義務 対決
    貴乃花調理員：×
    八角調理員：◎ 
     
  • 教育指導 対決
    貴乃花調理員：×
    八角調理員：◎ 
     
  • 改革 対決
    貴乃花調理員：×
    八角調理員：◎ 
     
  • 髪の毛 対決
    貴乃花調理員：△
    八角調理員：◎ 
     
  • 緊急出動 対決
    貴乃花調理員：×
    八角調理員：◎
 
×：0ポイント
△：1ポイント
○：2ポイント
◎：3ポイント
として計算します。
 
 
貴乃花調理員：５ポイント
八角調理員：２１ポイント
 
 
八角調理員おめでとうございます。圧倒的大差で、あなたの適職は学校給食調理員となりました。
 
相撲協会理事長なんてさせておくのは勿体無い程の逸材！
あなたは根っからの学校給食調理員です。
 
今すぐ相撲協会理事長なんて辞任して学校給食調理員に転職してください。
 
給食未経験者でも異例の手取り20万円という破格の待遇でお待ちしております。
 
 
貴乃花調理員は部下からの人気は高いと思われますが、学校給食の場合、部下からの人気などどうでもよく、それよりも栄養士に気に入られるかどうかが全てです。
 
よって、貴乃花調理員は調理員よりも教育委員会側でないと全く仕事をさせてもらえません。
栄養士が部下でないと仕事ができないという意味です。
 




大会組織委員長 雲藤テルオ閉会の挨拶

 
今回の調理員対決第3弾『貴乃花親方VS八角理事長』の闘いは八角調理員の圧倒的勝利となりました。
 
 
学校給食の仕事は相撲界よりも上下関係が絶対の世界であり、特に栄養士と調理員との間には絶対に超えられない高い壁が存在しています。公務員の栄養士と、雇われの立場である民間会社の調理員との間には高い壁が存在します。
 
立場を超えたルールの改変は認められませんし、ルールの勝手な解釈や勝手な違反は厳しく取り締まられます。
 
しかし、この絶対的なルールがあるからこそ学校給食の衛生は維持されているとも言えます。
 
貴乃花親方の相撲界での勝手な振る舞いは、調理員の立場では全く通用しません。
 
給食業界で改革を試みる場合は教育委員会内部に入らなければ試すことはできません。
 
八角調理員のように会社や上のルールを重んじる方は学校給食調理員が向いています。
 
逆に貴乃花調理員のような今までの常識にとらわれない改革派は、我慢して調理員に収まっているのは勿体無い人間です。
こういう自分の理想の教育を実現したい方は是非、教育委員会を目指してください。
 
 
では次回、調理員対決第4弾でお会いしましょう！
 

　
　
　
　
　
　

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