こんにちは。父の遺品は何一つ持っていないテルオ(@undoteruo)です。
この僕の父親の死にまつわるエピソードの中で、僕としては「
そして今まで数人にそのエピソードを話したことがあるんですが、
勿論僕としては笑ってほしくてネタとして話したんですが、
なので今回、ネットで流してやろうと思います(笑)。
※まず最初に、この内容は自殺を後押しする内容ではありません。
父の遺品が、コメディーだった。
父親が自殺した日③
自殺現場で見つけた遺書
僕は車から逃げて少し涙を流した後、
親戚のおじさん(父の弟)とその息子さん(僕と同い年)は、
コイツら、よくやるな···
と思って見ていました。
よくあんな車内を直視できるな
この臭いによく耐えられるな
そんな思いで見ていました。
僕が臆病すぎるのでしょうか。
やっぱり、実の息子と親戚とは違うということなんでしょうか。
わかりませんが、少し離れた場所で物色の様子を見ていました。
二人が何かを発見したらしく、
こっちに持ってきました。
「たぶん、遺書だとおもうけど···」
遺書！？そんなのあったのか···。
雑に切り離された小さなメモ用紙でした。
内容は、何が書いてあるのかさっぱりわからない書体でした。
少しでも読み取ろうと思ったんですが、
酔っ払っていたのでしょうか。酔っていなくても、
僕にはわかりません。
もしかしたら遺書なんかじゃなく、
電話中に手持ち無沙汰でボールペンを走らせていただけかもしれま
とにかく、内容はさっぱりでした。
自殺現場で見つけた遺品
僕がメモを読み解こうとしている最中も、
また何かを発見したようでした。
車内から出てきたおじさんは、手に小袋を持っていました。
小袋の中から何かを取り出しました。
僕の視力ではよくわかりませんが、もしや、あれは···。
苦笑いした表情でおじさんが僕の方を見ています。
(おじさんの表情が苦笑いに見えないのはご勘弁を)
なにか、僕には言いにくそうです。
ちょっと見えないので、カメラをアップにしてみましょう。
バ、バイ·····
大人の、アレ
僕の父の遺品は、大人の、アレでした。
なんでおじさん、電池の残量を確かめたのか···
お父さんは現役中に死んだようです。
誰も笑ってくれなかったのはこの話です(笑)。
行方がわからない謎の女の存在
前回、父の弟さんは「何らかの事件に巻き込まれた可能性」
それは、
死ぬ1週間前に父は、「米びつ」を買ったと言うんです。
これから死のうという人間が、米びつを買うのか？
確かに引っかかります。
「米」ならまだわかるんですが、「米びつ」ですからね。
それと、父には何やら、
どうやって調べたのかわかりませんが、とにかく、
そしてその若い女性は、行方不明だそうです。
1ヶ月前に新車を現金一括払いで購入
1週間前には米びつを購入
若い女性と同居
弟さんが「何らかの事件に巻き込まれた可能性」
警察にもその疑問を話したと言っていました。
ですが警察は「自殺」と断定した以上、
僕も一緒になって警察に直談判することを弟さんは期待しているよ
僕は全くそのことに関して無関心でした。
親不孝でしょうか。
息子ならば、この事実を知った以上、
もしかしたらそうなのかもしれません。
でも僕は何しませんでした。早く終わらせたかったというのが正直なところです。
もう一度あの運転席に戻ることなんて絶対に無理でした。
❝大人のアレ❞(遺品)を持ち帰って分析する？
いや、そんなの無理です。
やりたくありません。
若い女も行方不明ということは、もしかしてその女もどこかで··
知ったこっちゃありません。
そんなことやりたくもありません。
小説の主人公ならばそんな理由でも女を探そうとするんでしょうが
真実を突き止めようとしない僕は親不孝なんでしょうか。
わかりません。
もう早く東京に帰りたい。それだけでした。
父親の命日は覚えていない
父がいつ、何月何日に死んだか。
父の弟さんは僕に話していたと思いますが、全く覚えていません。
お墓の場所も、自殺現場の場所も、何も覚えていません。
命日は、僕が21歳の夏頃。
宇宙規模で言ったら、地球が父の眠る墓であり、日本国の、
それでいいと思いました。
この地球に父は眠っている。
それで十分だと思いました。
自殺で父親が僕から奪ったもの
前回散々「父を許さない」と言いました。
父親と大人の男同士、話をしてみたかった
それがたった一つの心残りです。
僕は父親とは子供と大人の関係しかありません。
僕は一人っ子で兄弟もいないため、
怖い父親だったので、
最後までそんな関係しかなかったので、
子供の頃は話せなかった仕事の話や女の話とか、
父親と大人の男同士、話をする
そんな体験を僕はすることができません。
離婚しても生きていればすることができましたが、自殺されては、
これが、自殺した父親が、僕から奪ったものです。
最後に
よっぽどのことがあったんでしょう。きっと。
でもあなたには、子供がいました。
そして残念ながらその子供は、墓で手を合わせて「お父さん、
父の自殺のことで何度も泣きじゃくるような息子ではありませんで
父の命日も死に場所も忘れるような息子でした。
しかし、将来いつか、父親と、大人の男同士、
そんな息子でした。
最後のとき
少しでも息子の僕のことを考えたでしょうか。
考えたのなら、最後の場所を、宇宙にするべきでした。
誰にも見つからない
ウジ虫の卵を産むハエも存在しない
現場へ行くこともできない
知っていても探し出すことができない宇宙を死に場所に選ぶべきで
死ぬのは構いません。あなたの人生です。勝手にすればいい。
ただ、子供がいるのなら、そこまでするべきでした。
そんな子供の思いを自らの手で奪い、
犯罪者なんです。
僕の親は、父も母も犯罪者です。
もう一度最後に、魂も残っていない父にお別れの挨拶。
永遠に続く地獄の苦しみを味わってください。
■前回までの内容ははこちら↓
一般的に言う「親不孝者」というのは僕自身、
