【第1話】天海祐希主演 シェフ「Chef 三ツ星の給食」学校給食調理経験者テルオの感想!

chef1

 

おはようございます。テルオ(@undoteruo)です。

元学校給食調理員の僕が気になったドラマ
フジテレビ系毎週木曜日夜10時放送天海祐希主演「Chef 三ツ星の給食」

まず、第一話を見て、学校給食経験者のテルオの率直な感想です。

あの子供たち
あからさまに文句言い過ぎじゃね!?

登場人物紹介

 

 主な登場人物

星野 光子(天海祐希)
パリで修行し、帰国後は フレンチレストラン 「ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ」で総料理長になる。
天才三つ星シェフ光子の料理を求めて予約は3年待ち。

 篠田 章吾(小泉孝太郎)
「ラ・キュイジーヌ・ドゥ・ラ・レーヌ」のオーナー。
人気シェフの星野光子を引き抜き、三つ星を獲得する。

奥寺 健司(豊原功補)
光子の料理を再現できる技術を持つ副料理長。

矢口 早紀(友近)
テレビ局のバラエティー番組担当の敏腕プロデューサー。
三ツ星シェフが給食に苦戦するドキュメントで視聴率を狙う。

荒木 平介(遠藤憲一)
三つ葉小学校給食室給の栄養士。
予算、調理時間、栄養素など細かく厳しい給食のルールの中で献立を考えるのが仕事

高山 晴子(川口春奈)
三つ葉小学校給食室給の調理師補助。
光子に興味があって三つ葉小学校で働く。
レストランと同じやり方の光子に反発する。

小松 稔(荒川良々)
三つ葉小学校給食室給の調理師補助。
体は大きいが弱いちゃんこ番の元力士。

日高 政孝(池田成志)
三つ葉小学校給食室給の調理師補助。
女好きな元ホスト。

馬場 昇一(市川しんぺー)
三つ葉小学校給食室給の調理師補助。
ギャンブル依存症でクビになった元銀行員。

猪原 敏子(伊藤修子)
三つ葉小学校給食室給の調理師補助。
大食いで買い物依存症の癖がある。

 

第一話あらすじ

 

光子の料理を食べた客が集団食中毒にかかり、光子の人気は地に落ち、レストランを辞めることに。
しかし実は、光子の料理を盗んで使い捨てるという篠田の計画的策略によるものだった。

光子はテレビ局の矢口の勧めで小学校で給食の仕事を始めることに

矢口は小学校で働く光子を密着取材し、視聴率を狙う。
光子は自分がバカにしていた学校給食という仕事には抵抗はあるものの、仕事もなくなり、「作ってあげるわよ」という姿勢で仕事に取りかかる。
同時に、光子には子供たちに「おいしい!」と言わせる自信もあった。
三つ葉小学校給食室給の面々はそんな光子に反発心がある。
特に栄養士の荒木は「私が献立を考える」と言う光子に「献立を考えるのは俺で、お前は調理をするのが仕事だ」と反発心が強い。

三つ葉小学校の校長の計らいで、最初の給食は光子が立てた献立で光子に好きに給食を作ってもらうことに。

しかし、勝手に予算オーバーの材料を使い、ついには給食提供の時間を大幅に過ぎて給食が完成。
自分の料理にプライドのある光子は「私の料理が食べたいのなら待て」という姿勢。
自分の料理には絶対の自信があった。

光子の給食が教室に運ばれ、子供たちの口に入った、その瞬間・・

「まずい!」「いつもの給食がいい!」「揚げパンが食べたい!」という子供たちの反応に放心状態の光子。
その日の残食率は過去最高を記録。
帰り際の光子に「もう給食作らないでよねオバサン!」と子供たちからきつい罵声をあびる。

その後ふらっと立ち寄った古巣のレストランで、食中毒は自分を追い出すために篠田が仕掛けた罠だと知った光子は「絶対に三つ星を取り戻してみせる!」と篠田に言い放つ。


誰もが「もう学校に来れないだろう」と言う予想に反し、光子は翌日も学校に出勤する。

スポンサーリンク

ドラマと現実の違い

 

どうやらこのドラマの設定では、調理師と栄養士は同等でズブズブの関係であるようです。

ですが実際は、調理師や調理補助の人間は県や市に雇われた民間会社の人間で、栄養士は学校の公務員である。
民間会社の調理師が公務員である栄養士に逆らうなどとんでもない話で現実には絶対に有り得ない。
僕の会社でこんなことをすればすぐ社長が飛んできて土下座もんの謝罪であろう(笑)。

栄養士は公務員であって、調理師とは、いわば別会社である。
別会社である調理師が、栄養士の指示を守らず勝手に作業すれば契約解除されます。

ドラマでは栄養士の荒木は「給食は味よりも衛生で安全が優先される」という立場のようだが、
実際には、「おいしさ」「衛生」「安全」「時間厳守」全てを栄養士は求めてきます
そして実際の栄養士は調理はしません。栄養士の仕事は、指示通りに調理をさせることです。

要するに民間会社が出来るか出来ないかなんて知ったこっちゃなく、指示通りに出来なければ出来る会社と契約すればいいだけの話なんですね。

現在は公務員の栄養士が圧倒的だが、これからは栄養士もどんどん民間委託化が進んでいきます。
そうなれば、ドラマのように調理師と栄養士は同じ会社な訳ですから、ズブズブの関係になるのではないでしょうか。

僕は学校給食はなかなかドラマ化しずらいだろうなと思っていました。
なぜかと言えば、調理員は顔を全て覆うからです。
顔を見せることが命の役者にとって、顔を全て覆うことなどできないだろうし、やるのであればマスクはしないであろうと思っていました。

ドラマを見て分かる通り、このドラマでは調理中は皆マスクをしています。
しかしどうだろうか。
マスクをしているからといって誰が誰だか分からないなんてこともなく、皆が目で演技をしているし、存在感がある。
さすがだなと思ったし、僕のそんな想像を覆したことには感動すら覚えました。

現実との違いは細かいことを言えばキリがありませんが、これからも楽しんで見ていこうと思います。

 

今後の展開予想

 

これから光子は子供たちにも「おいしい!」と言わせるために試行錯誤しながら頑張るのでしょう。
学校給食には予算、栄養バランス、衛生、アレルギーと、考えねばならないことがたくさんあります。
その一つ一つをどうやって斬新なアイディアでクリアしていくのか楽しみです。

 

テルオ的視点で見る食育

 

僕が一番違和感を感じたのは給食後の子供たちの態度です。
これから子供たちの変化を楽しむためドラマでは少々大袈裟にしたのだと思いますが、
現実にもあります。

そして、「おいしい!」と言ってもらう給食を作ることが栄養士の仕事でもあるわけですが
そもそも、「おいしさ」は重要ではないと僕は考えます。
そこは荒木と考え方が似ていますね(笑)

僕は、「おいしい」と思ってもらうことが給食とは考えていません。

給食の一番の目的は

みんなと一緒に食べること
出されたものは文句を言わず食べること

この2点だと考えています。

大人が自分のために作ってくれた食事を「まずい」などと言って食べないなどあり得ません。
ここが現実の食育の考え方で間違っている点だと僕は考えています

子供を喜ばせることが教育ではありません。

 

chef2

【第2話】天海祐希主演 シェフ「Chef 三ツ星の給食」学校給食調理経験者テルオの感想!

2016.10.21
chorishi1-1

調理師免許試験の【受験資格・願書等必要書類】受験前手続きの全てを解説

2016.10.25

 

 
 
 
 
 
 

関連記事