こんにちは。バイトリーダーのテルオ(@undoteruo)です。
今日は、あの永遠の嫌われ者「ゴキブリ」の話です。
汚い
すばしこい
黒光り
以上の理由により嫌われているゴキブリですが、 僕のバイト先の飲食店にもたっぷりといらっしゃいます。
ってゆーか、飲食店には基本ゴキブリはいます。どこでも。
一日働くと何十匹と目撃します。マジで!
飲食店の従業員はこんな状況で毎日働いていますから、人間には❝ 慣れ❞という生きるための術があるので麻痺していきます。
その麻痺により「異物混入事件」とかが起こるわけです。
そしてこの前も、 僕が週一で働いているバイト先の飲食店で事件は起こりました。
客のご飯にゴキブリ!?
僕は調理を担当しているんですが、 そのホールと調理場の境ののれんをくぐって、 お茶碗片手に女性客が鬼の形相で飛び込んできました。
「店長どこなのーーー!?」
いったい何事!?···
タバコを吸いに喫煙所へ出張していた店長をすぐに呼び戻し、 お客様の対応をしてもらうことに。
しばらくして、店長がお茶碗片手に調理場へ入ってきました。
店長が手にしているお茶碗は、 あの鬼の形相の女性客が最初に登場した時に持っていたご飯のお茶 碗です。
みんなでそのお茶碗を覗き込むと···
ん?ゴキ···
拡大してみよう。
純白の米粒の中に、あのいまわしきゴキブリが!!
すでに天に召されている模様。
そりゃ怒るだろう
鬼の形相の女性客が再び調理場へ現れます。
「写メ撮らせて!」
鬼の形相の女性客は、そのふかふかのご飯(棺桶) に横たわるゴキブリをあらゆる角度から撮影していました。
多分証拠として残しておきたかったんでしょう。
ネットに流す気かもしれません。
どう言いくるめたのか知りませんが、 その後女性客は帰っていきました。
トラウマの対応はできかねます
翌週出勤した時にその後どうなったのかを聞いたところ、 その後は本社のもっと上の方の偉めの人間が対応することになった らしいんですが、その対応というのが、
返金
菓子折り持ってお家訪問
以上。ドン。
これ以上の対応はしないというのが上層部の決定だそうです。
聞くところによると、 どうやらその女性客は小学生の子供と一緒に来店していたようで、 ゴキブリが入っていたご飯は子供が食べていたものだったそうです 。
そして、 そのトラウマにより子供の精神状態が悪くなったと主張しているら しく、❝誠意を見せろ❞的なことを言っているようなのです。
会社としては、その精神状態が本当にゴキブリによるものなのか、 精神状態とゴキブリの因果関係を医師による診断書という形で証明 されない限り、 これ以上の対応は一切しないという判断になったようです。
店が悪いのにちょっと可哀想な気はしますが、 こういう対応になるのは仕方ないでしょう。
どこかで終わりにしなきゃいけないんでしょうし。
クレームの際に絶対に言ってはいけない言葉
一応僕は名ばかりでもバイトリーダーなので、 店長は僕にぶっちゃけた話をしてくれました。
その女性客の❝ある言葉❞を待っているのだと。
会社が逆転有利に立てる魔法の言葉を待っていると言います。
その言葉とは、
カネよこせ
この言葉を使った瞬間、会社を脅迫したということになります。
腹の探り合いを終わらせ、法的に客を黙らせることができます。
「待っている」というのは言い過ぎかもしれませんが、 少なくとも「アノ言葉言ったらもう終わらせられるな」 とは思っているでしょう。
なので皆さん、「カネよこせ」は絶対に言ってはいけません。
ゴキブリ対応の限界
ご飯にゴキブリ
客には何の落ち度もなく、全面的に店側が悪いことですが、「 ご飯にゴキブリが入っていた」 程度ではこれ以上の対応は望めません。
これが現実です。
例えばもしこれが、釘が入っていて、 更に飲み込んでしまったとでもいうのならば話は全く変わってきま すが、ゴキブリ程度ではこれが限界です。
僕も一応調理担当なので反省はしているんですが、 もうそこら中で遊んでますからね、ゴキブリさん。統率が効きません。
僕の店でもよく害虫駆除の業者を入れていますが、 一時的には減ってもゼロにすることは不可能で、 またすぐに増えてきます。
そしてその繰り返しにバイトは慣れてしまい麻痺していきます。
でもこの繰り返しが❝釘❞ にまで発展してしまう入り口だとは思うので、「 ゴキブリくらいで···」 という考えは改めてもらわなければいけません。
ゴキブリとネズミが多い飲食店の特徴
飲食店は基本ゴキブリとネズミが居住していますが、 僕の飲食経験の中で特にゴキブリ、 ネズミが多い店の特徴を上げるとすれば、
①繁盛していて忙しい
②店内が狭い
この2つでしょう。
お店が繁盛していて忙しければ掃除をする暇もなく、 その上店が狭いと掃除もままなりません。
この2つの条件のレベルが上がれば上がるほど倍々ゲームでゴキブリ 、ネズミは増えていきます。
僕のお店の場合もこの2つの条件を満たしていますが、 繁盛していて忙しいというより、 暇なら暇で人件費を極限まで抑えた結果とも言えます。
暇な日でも客が一人もいないなんてことはないわけで、 従業員一人の負担は忙しい時と変わりません。
それ以外にも単純に「築年数が古い」というのもあるでしょう。 建物が古ければ古いほどゴキブリも何世代と繁栄していきますから 。
結局は人間性ということになります。結局は。
繁盛していても、掃除をしようと思えばできますし、 最初から掃除のしやすい構造にすればいいわけだし、 建物が古くたって日々掃除を徹底していれば最低数に近付けられる でしょう。
でも今の現実は「少ない人件費でより多くの利益」 というのが正解の時代だし、衛生面は「バレなきゃいい」 が正解の時代です。
これが飲食業の現実です。
現実は現実なんで、 外食される方はそのつもりでお店のドアを開けてください。
テルオ的まとめ
人間は慣れる生き物です。
「慣れ」というものは人間が生きるために必要なことですが、 負の部分も多くあります。
僕は就職するまではこの飲食店で毎日バイトリーダーをやっていて みんなと一緒に麻痺していたんですが、 就職して副業として週一のバイトになってみて初めて、 麻痺していることに気付きました。
僕もたまに「君たち麻痺しているよ」と言うんですが、 やっぱり麻痺している人間にいくら言っても「?」です。
この現実を知って楽しく外食を楽しんでください!♪( 楽しめるかアホ!笑)