女芸人THE Wザ ダブリューが面白くない理由を元放送作家が解説

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こんにちは。元放送作家の雲藤テルオです。
 
 
 
僕も基本的には女芸人はつまらんと思っているタイプなので、女芸人No.1決定戦の「THE W」は僕もこれまで見たことがなく、ちゃんと見たのは今回の2020年大会が初めてでした。
 
 
ちなみに2020年大会の優勝者は「吉住」さんというピン芸人さん。
 
 
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4代目女王おめでとうございます。
 
 
 
で、皆さんどうでしたか?
 
面白かったですか?
 
 
 
そこで今回は元放送作家の僕が、THE Wが面白くない理由を解説します。もうちょっと正確に言うと、とくに男性から「面白くない」と言われる理由についてです。
 
 
結論を先に言ってしまうと、女性芸人が面白くない理由は面白い女はモテないからだと僕は思っています。
 
 
それとついでに
男女の「笑い」の目的の違い。
お笑い界の男女平等。
来年からのTHE Wを120%楽しんで見れる方法。
 
などについても話しているので、日本のお笑い界の構造について興味のある方も是非最後までお付き合いくださいヽ(^_^)
 
 

女芸人THE Wザ ダブリューが面白くない理由

 
THE W2020年大会を見ての僕の感想を先に話しておくと、
 
 
 
面白かった (*゚∀゚)ノ
 
 
 
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最初からタイトル詐欺みたいになってしまい申し訳ないんですが、、普通に面白かったです。
 
僕もびっくりです (゜o゜)
 
 
 
そもそも最初から期待値が低かったというのもありますが、少なくとも全体的に見ていられるレベルでした。ちゃんとプロのネタになってました。
 
ネタだけじゃなくてフリートークの部分も技術を持っている女性芸人が多いことには驚かされました。
 
 
 
でもやっぱり、大笑いしたかというと、、M-1ほどの面白さは無かったですね正直。(2020年大会とはいい勝負だった気がしますが笑)
 
 
そんな僕よりも更に「全然おもんなかった」「全く笑えん」「クソ」といったバッサリ系男性視聴者も多かったと思いますが、そういう人はたぶん次のどれかの理由からじゃないでしょうか。
 
 
「女芸人では笑わない」と決めている。
THE Wの変なシステムが気になって笑えない。
単純にレベルが低い。
 

・「女芸人では笑わない」と決めている

 
「昔から女芸人は面白くないと法律で決まってるんで」という、女芸人では笑わないと最初から決めている人はTHE Wは面白くはないでしょう。
 
 
僕も若い頃は尖っていたので「笑い飯は面白くない」と言ってみたり、ノンスタイルで笑わなかったりしていたのと同じですね(笑)。

 
 
オレの方が面白いし(︶^︶)
 
 
 
僕も若い頃そうでしたが、一般人でも芸人をライバル視していると、見る目が厳しくなり笑うことができません。
 
 
確かに男性はお笑いを見る目が肥えている人も多いですが、何も考えずに見ると面白さを自然と受け入れられるかもしれません
 

・THE Wのシステムが変

 
「点数つけろや!」とか「トップバッター不利やん!」とか、THE Wはシステム的に「?」な点がいくつかありますよね。
 
 
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中でも、僕がとくに気になったのはこの3点。
 
 
. 男女別にする意味
. 別競技の選手が試合してる
. 人数がチーム毎に異なる
 
 
体力差が関係の無いお笑いという大会で、男女を分ける意味ってよくわかりませんよね。
 
 
漫才とコントを一緒にやっちゃってる点も「?」です。
 
「陸上」という括りだけで幅跳びとハンマー投げで競ってるようなもんです。THE Wの審査員は幅跳びとハンマー投げの選手にどうやって勝敗を決めるんでしょうか?
 
 
そして、チームが1人だったり2人だったり3人だったりと、チームの人数がバラバラな点も気になります。
 
「白鵬 VS 鶴竜&貴景勝 組」みたいなことですよね Σ(゚∀゚;)
 
お笑いはべつに人数が多ければ有利というわけじゃないと思いますが、少なくとも「1人」と「2人以上」というのは基準的に分けるべきなんじゃないかっては思います。
 
 
 
とまぁ、こういうシステムのことをいろいろ考えちゃう論思考だと、なかなかTHE Wを楽しむことができません。
 

・単純にレベルが低い

 
ネットでこんなコメントを見かけました。
 
R1とM1とキングオブコントに負けた人達の集まりの大会だからレベルが低すぎる
 
確かに女性芸人は男性芸人に比べてレベル的に劣るのは全体的に言ってその通りだと思います。発想の切り口が甘かったりといったことは、確かにありますよね。
 
 
ですがそうは言っても、
 
 
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この「Aマッソ」のやつだったり、
 
 
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この「オダウエダ」のやつだったりと、今回のTHE Wは(僕は今回初視聴ですが)面白い発想のネタもたくさんありましたよね。
 
 
オダウエダさんの「ケーキ」とかじゃなしに「オードブル」にするあたりなんかセンスですよね (*゚∀゚)
 
10年前とかだったらたぶん「ケーキ」だったんじゃないでしょうか。
 
 
 
ただやっぱり「もうひと越えっ!」ってのは感じちゃうのも事実です。
 
 
 
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こんなんしてたらどうなってたかなぁ
 
 
 
これが面白いかどうかはともかくとして(笑)、ネタの強弱だったりネタ時間だったり、やりたくてもできない可能性の方が高いかもしれませんが、素人に「こうしたらもっと面白くなるんじゃないか」なんて思われる時点でレベル的にもう少し…って気がしちゃいます。
 
 
僕の場合はですが、少なくともM-1で優勝した芸人さんにはそういう「もう少しこうしたら…」って感じはあまり持ったことありませんね。
 
 
 
ですが実は、女性芸人が面白くないわけじゃないんです。日本の女性芸人は面白いんです。
 
ただ、日本の男性芸人がより面白いというだけで。
 
 
 
では、なぜ女性芸人は男性芸人に勝てないのか。
 
 

面白い女はモテない

 
女性芸人が男性芸人に勝てない理由は、これです。
 
 
 
面白い女はモテない
 
 
 
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面白い男は女性にモテるけど、面白い女性なんてべつに男にモテないですよね。
 
男は女性に面白さなんかは求めていないので。
 
 
 
男性は女性にモテるために一般人でも面白い人になる訓練をしている人が多いです。
 
人前で披露するために普段から笑いのネタを探している女性なんて、ほぼいませんよね?
 
なので、男性が女性よりも面白いのはこういう人間の構造上自然なことなんです。
 
 
 
そしてこれまで体を張った笑いというのも一つの芸として男性芸人はよく使ってきましたが、これも女性ではやりにくい。
 
やったところで、太ってるならば「そんなことして恥ずかしくないのか!」や「かわいそう!」なんて言われ、可愛らしい顔立ちの女性芸人ならば「芸人に可愛さなんていらねーんだよ!」と批判される。
 
 
 
難しいところですよね (^_^;)
 
女性芸人は可愛くても批判されるし、太ってても批判される。
 
 

男女の「目的の差」が笑いの「レベルの差」

 
誰だったか忘れましたが、今年のTHE Wでも誰かが言ってた気がします。
 
 
  
みんなに「面白い」って思われたい
 
 
 
つまり、女性が面白い人になりたい目的は面白い人になることなんです。
 
それに対して、男性が面白い人になりたい目的は女の子にモテることなんです。
 
 
 
サッカーで例えると、
 
 
日本人がサッカー選手になる目的は、サッカーが上手くなりたいからですよね。
 
一方で、ブラジル人がサッカー選手になる目的は、生きるため、家族を幸せにするため、友達を守るために必要だからなんです。
 
ヤクの売人になるしか道のない底辺人生からなんとかみんなを救いたい。
 
 
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(あくまで僕の想像です)
 
 
なので、日本人選手は決してサッカーが下手なわけじゃないけど、目的の違うブラジル人の方が遥かに上手い。身体的な差もあるとは思うけど。
 
 
 
こういった目的の差が、日本のお笑いレベルの男女差なんじゃないかな、って思います。
 
 

お笑い界の男女平等

 
ネットでこんなコメントも見かけました。
 
男女平等なんだからM-1とかでみんなで競えばいいんだよ。
それを女性芸人でしか競えないなんて女性芸人は男性芸人に勝てないって自分達で言ってるようなもんだよね。
 
「男女平等なんだからみんなM-1で競えばいいじゃん」と言いたくなる気持ちはわかるんですが、これだと逆に男女平等の妨げになります。
 
 
 
これもサッカーで例えると、
 
 
人種関係なく人間は平等なんだからみんなスペインで競えばいいんだよ」と、日本のサッカーファンは言うでしょうか?
 
そして、べつにわざわざ言わないだけで、日本人選手はブラジルには勝てないことを認めているんじゃないでしょうか。ブラジルが強いことを認めているからこそ、勝つための方法を考えることができる。
 
 
女性芸人も同じじゃないでしょうか。
 
 
男性芸人に勝てないって「言ってるようなもん」ではなく、言ってる」んだと思います。そこを認めているからこそ、男性芸人に勝つための方法を考えれる。
 
 
なので、まだまだ一般的に女性が弱いとされているお笑いの世界でTHE Wという〝女性リーグ〟をつくることは、女性芸人全体の底上げという意味では良いことじゃないのかなと思います。
 
 
そんな中で「男に勝ちたい!」と思った女性芸人がM-1、R-1、キングオブコントに挑戦すればいい。
 
 
そうなってお笑い界の男女差が無くなってきたら、その時THE Wを廃止すればいい。
 
 

来年からTHE Wを120%楽しんで見る方法

 
和牛とか千鳥とか、そういう男性芸人と比べずに、そして女性芸人をライバル視するのをやめれば、THE Wも普通に楽しめるんじゃないでしょうか。
 
 
 
更にもっと楽しむ見方としては、
 
 
目的
挑戦
 
 
この2点に注目することで、THE Wを更に楽しむことができると思います。
 
 
 
男性芸人の笑いの目的は「女の子にモテるため」で、女性芸人の目的は「面白い人になりたい」でしたよね。
 
この女性の「面白い人になりたい」のその先が見つかったとき、女性芸人のレベルは一気に上がるんじゃないかって気がしてます。
 
ポイント
女性芸人のお笑いの目的の変化に注目して見てみよう!
 
 
 
そして、THE Wの中で誰がM-1、R-1、キングオブコントに挑戦するのか。または、しないのか。
 
そんな、男性芸人に挑むことのできる〝本物〟の女性芸人はそのうち必ず現れるはずです。
 
 
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ポイント
未来のM-1の舞台に立っている姿が想像できるような素質のある女性芸人を見つけてみよう!
 
 
 
そして僕はこれも大事だと思っています。
 
 
審査員
 
 
個人的に見てみたいのは、THE WをM-1の審査員で審査してみたらどうなるのか。
 
 
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一人だけでもM-1の審査員をTHE Wに加えてみるくらいはあってもいいんじゃないかと思います。
 
視聴者だけじゃなく女性芸人も私達はM-1と比べてどうなのかという評価って気になるんじゃないでしょうかね。
 
あっちサイドへのお願い
女性芸人もM-1の審査員で審査してみて!
 
 
 
そして最終的には、
 
 
上沼恵美子をあと5人つくる
 
 
M-1の女性審査員の比率をもっと上げていくべきでしょう。
 
でも、ただ女性を増やせばいいというものでもなく、M-1を審査することのできる〝本物〟の女性芸人でなくては意味ありませんよね。
 
 
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男性芸人には勝てないと思っている女性芸人はTHE Wで頑張ればいいし、「何クソやったるで!」っていう女性芸人はM-1に挑戦すればいい。
 
そういうM-1に挑戦する女性芸人が不利にならないようにするためには、女性審査員の存在が必要です。
 
そのためには、今のシステムの中でM-1王者の座を女性芸人自ら掴み取るしかない。
 
あっちサイドへのお願い
お笑い界全体の底上げのために次の上沼恵美子を育てるシステムを組んで!
 
 
 
そういう女性芸人の底上げの意味ではTHE Wはやっぱり必要だし、良い大会なのだと僕は思います。
 
 
 
こういう角度から女性芸人を見ていけば、目の肥えた男性視聴者もTHE Wを楽しめるのではないでしょうか!ヽ(^o^)ノ
 
 
 
最後に、
 
 
今回は男性芸人と女性芸人の違いについて話してきましたが、僕が個人的に思っているのは「セクシャルマイノリティって面白いんじゃないかなぁ」と思ってます。
 
セクシャルマイノリティの芸人が作るネタって意味です。
 
正直、かなり面白いんじゃないかと思ってます。
 
 
そういう芸人さんが今存在しているのかどうか僕は知りませんが、もし現れれば、M-1で優勝するのは女性コンビよりも早いかもしれません ☆-(゜o゜)
 

 
 

 
 
 
 
 
 

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