こんにちは。音楽とは無縁のテルオ(@undoteruo)です。

今日は「金スマ」で紹介され話題の発達障害ピアニスト「野田あすか」さんのピアノコンサートに行ってきたので、その内容を紹介します。
サインも貰っちゃいました!

可愛らしいサイン(*´ω`*)
僕はピアノコンサート自体が初めての体験でした。その爆笑に包まれた内容を紹介していきます!
まず最初に、今年の2017年11月開催の野田あすかコンサート情報から!
まず最初に、今年の2017年11月開催の野田あすかコンサート情報から!
もくじ
野田あすかコンサート2017年11月のチケット情報!

引用:野田あすか公式サイト
2017年11月17日浜離宮朝日ホールで追加公演決定!
チケットは「サンライズオンライン」から購入できます。
チケットは「サンライズオンライン」から購入できます。
もし売り切れで間に合わなかった場合には「チケットキャンプ」等のチケット売買サイトを探してみてください。
お近くの方はぜひ野田あすかさんの世界を堪能してみてください!
発達障害ピアニスト「野田あすか」って?
広汎性発達障害、解離性障害が原因で、いじめ、転校、退学、そして自傷、パニック、右下肢不自由、 左耳感音難聴などで入退院を繰り返してきたピアニスト。 子どもの頃より人とのコミュニケーションがうまくとれず、それがストレスとなり、たびたび特異な行動をとる。 22歳になるまで「発達障害」とわからなかったため、 家族や周囲の人は困り、悩まされたが、あすか本人も「どうして、 まわりの人とうまくいかないの?」と悩みつづけてきた。 〜〜〜〜中略〜〜〜〜1982 年、会社員の父・福徳と高校教諭の母・恭子の間に生まれる。4歳の頃より音楽教室に通い始め、 ピアニストの道を志すようになる。 憧れであった宮崎大学に入学するも人間関係のストレスからたびた びパニックを起こし、中退。その後、 宮崎学園短期大学音楽科の長期履修生となる。 この頃に恩師となる田中幸子先生と出会い、自分の心を音楽で表現することができるようになる。 たくさんの試練をのりこえてきたことで、あすかの奏でる「 やさしいピアノ」は多くの人の感動をよんでいる。 引用:野田あすか公式サイト
「金スマ」の放送内容を記憶により振り返ると、野田あすかさん本人、そして家族は、あすかさんが「発達障害」であるとは22歳まで知らなかったということです。
「ちょっと変わった娘」程度に考えていましたが、後に海外の留学先で発達障害という病気が明らかになったそうです。
それまで、パニックにより家の二階から飛び降りた時に片足を粉砕骨折してしまい、その後遺症が今でも残っているため杖や車椅子が必要になってしまいました。
一人で出かけることもありますが、あすかさんは途中気になる事などがあると立ち止まり、それを目で追ったりしてしまうため、なかなか目的地まで辿り着くのに時間がかかってしまいます。
著書にも書いてありますが、あすかさんは複数人との会話を苦手としているようです。1対1の会話でなければ成立しないのだとか。
あと、番組を見ていて一番驚いたのが、あすかさんは生徒にピアノを教えるということもしているんですが、その時のあすかさんは受け答えが全く普通の人間と変わりないんです。
普通と言うのは、口調雰囲気、会話のキャッチボールが違和感なくちゃんとできていて、一見して障害者とは感じないほどです。
それどころか、ちょっと厳しめの先生という感じで、きちんと順序立てて教えることができます。
僕は発達障害という病気には無知なので、これには本当に驚きました。
これが発達障害の特徴なのか、あすかさんが特別なのかはわかりません。
ただ、あすかさんにとって、ピアノというものがどれだけ重要なものなのかということがよくわかるエピソードでした。
スポンサーリンク
野田あすかさんのコンサートの内容
東京は築地にある浜離宮朝日ホールという所が会場でした。

今話題の築地市場のすぐ近くです。

立派な会場でした。


僕はピアノコンサート自体人生初体験だったのでちょっと緊張しましたね。

金スマのスタッフからお祝いの花束がありました。

僕の席は2階の後ろの方だったので少し不満がありましたが、仕方ありません。
でもこの位置、野田あすかさんの手元を見下ろせる位置なので、僕としては鍵盤が見えた方が結果的に良かったです。
第一部
コンサートは二部構成だそうで、第一部は有名な曲を野田あすかさんが演奏するようです。
第一部の曲目は
1. ショパン「ノクターン 第1番 変口短調 0p.9-1」
2. ショパン「幻想即興曲 嬰ハ短調 0p.66」
3. ドビュッシー「アラベスク 第1番」
4. プーランク「3つの小品 Ⅰパストラール Ⅱ讃歌 Ⅲトッカータ」
「東京で2回目の公演です。あ、16日に来てくれた人もいたら3回目です。」
会場は、あすかさんが話す度に笑いに包まれます。
勿論いい意味でですよ。
一言で言うと、素直なんですね。
思ったことを素直に口に出しているという印象です。
何度も言いますが、僕はピアノコンサート自体も初めてで、ピアノ演奏を近くで聴いたのも学生時代の合唱コンクール的なものが最後でした。
しかもピアノになんて全く興味がなかったので記憶にも全く残っていません。
そんなド素人の僕にとって、野田あすかさんの演奏は、十分過ぎる程のインパクトがありました。
流れるような指使い
あと、流れるような、指使い
あと、美しい、メロディー
そして、流れるような、指使い
・・・いや、ほんとド素人で申し訳ないんですが、僕にはそんな表現しかできません(笑)。
何て言うんでしょうか。
あんな、あんな小さな人間の指から、あんなメロディーが出るとは、本当に凄かったです。
素人ついでに気になった所を言うと、あすかさんの集中の仕方にも特徴がありました。
「それでは聞いてください」と言って演奏を始めるまでの間、数えましたが、15秒くらいかかります。
一見、何かトラブルでもあったのかなと思うほど、楽譜を見つめて約15秒くらいの間じっとしています。
ピアノの世界ではもしかすると普通なのかもしれませんが、これはあすかさんの集中の仕方なんだと僕は解釈しました。
あすかさん自身「ミスもすると思うけど・・・」と話しているように、ミスはしていると思うんですが(僕は素人なのでよくわかりませんが)、それを取り繕うことなく、あっけらかんとした様子で楽しそうに弾いているのが、素人の僕が感じた素人の感想です。
そこがとても良かったですね。
第二部
第一部が終わって15分程の休憩を挟み第二部のスタートです。
この休憩中にあすかさんの本「発達障害のピアニストからの手紙
」を購入しました。

後でサイン会があるということなので、これにサインしてもらいます。
第二部では野田あすかさん作曲のオリジナル曲でした。
曲目は
1. なつかしさ
実家は、ホタルがいるような自然いっぱいの所に住んでいて、その思い出を曲にしたと話します。
「ホテルがいる・・・あっ、ホタルだった。ホタルがいるような・・・」
こういう天然な発言が度々あるので、その度に会場は笑いに包まれます。
2. おもいやりの風
あすかさんが感じるおもいやりとは「人に話しけけること」だと言います。
おもいやりは優しい言葉はもちろん、厳しい言葉もあります。
厳しい言葉もおもいやりの言葉だということを成長するにつれて知ったのだと話します。
「おもいやりの気持ちが皆にも届くといいな」と思って作った曲とのことです。
3. しあわせのプレゼント
スタッフ、家族、事務所の人、先生、お客さん、ピアノに感謝していて、その幸せをみんなにもプレゼントしたい。
そんな思いで作った曲だと話します。
4. ぴあちゃんとおさんぽ
「ぴあちゃん」というのは、ペットの犬の名前だそうです。大好きなピアノから取ってそう名付けたそうです。
散歩に行くために家を出てから家に帰ってくるまでを曲にしたとのことでした。
5. あしたに向かって
明日に向かってのエネルギーを爆発させるイメージで作った曲だと言います。
「でも、私もいつも頑張れるわけじゃないから、たまに一休みします」
「あっ、でも、ピアノはちゃんと弾きます」
ここでも笑いをとっていました(笑)。
スポンサーリンク
(爆笑の)アンコールと即興演奏
車椅子に乗り換えて帰ったのに、わざわざアンコールに応えて戻ってきてくれました。
演奏を始める前に何やら話しがあるとのことで、あすかさんがマイクを握ります。
「その前にお知らせがあります。えぇーっと、私が実際にこれまでの人生を書き留めた手記を元に、・・・両親から見た発達障害のことを綴った、CDとセットになった本が今、1階のロビーで販売中です。・・・それと、えっと、脳科学者の中野信子さんが私の事を解説してくれた本も・・・」
これはズルい!
明らかに事務所から指示を受けて読み上げている棒読みの宣伝に、会場は爆笑に包まれました。
ここが一番の盛り上がりでしたね(笑)。
こんな宣伝を聞かされたら買わずにはいられないでしょう!
僕はもう既に買っていましたが。
棒読みの宣伝が終わって演奏が始まります。
アンコール1曲目. 悲しみの向こう
気分が落ち込んだ時に作った曲だそうです。
本人、何度もこういう気分が落ち込む経験してるので、この気持ちの向こう側には明るいことや楽しいことが待っていると知っているのだと言います。
それを曲にしてみたと語ります。
あと、クラシックの名曲がもう1曲。予定表には書いてないので曲名は忘れちゃいました・・・。
そして驚いたのは、最後の即興演奏です。
「即興なので、1秒で終わるかもしれません。1時間たっても終わらないかもしれません」
そんなあすかさんのボケも、会場は大ウケでした。
(本人きっとボケたつもりはなく、正直なだけだと思いますが)
即興では、周りを見て今の空気を音に反映させようとしているようでした。
演奏中にお客さんを見たりしています。手元の鍵盤をあまり見てはいませんでした。
スポンサーリンク
野田あすかコンサートの感想
僕は本当にピアノド素人なのでうまく感想言えるかどうかわかりませんが、頑張って伝えます!
野田あすかさんの演奏を一言で言うと、「気取らず、ありのまま」こう感じました。
本人が言うように、ミスもたぶんあったのだと思いますが、本人全く気にしていない様子でした。
気にしていない、というか、なんて言うんでしょうか・・・。「今、感じたままに」 と言ったらいいんでしょうか。
自分のミスを変に取り繕うことなく、感じたままを音にのせているように感じました。
本当に、全身からメロディーが流れてくるように。
「聴かせてやるぞ!」というような変な力みは全くなく、情緒的ではなく、あっけらかんと、楽しそうに弾いています。
演奏の前の15秒間の静寂の中、椅子から「キーッ」と音が出ると、「椅子がキーって言った」なんて本人言っちゃったりして、会場が笑いに包まれる場面がありました。
また、ホタルのことをホテルと言い間違えると、「あっ、ホタルだった」 と言って会場から笑い声が上がるなど、そういう場面が何度もありました。
そして、アンコールの即興演奏。
「即興なので、1秒で終わるかもしれません。1時間たっても終わらないかもしれません」 と話していました。
普通だとボケになるんでしょうが、あすかさんはたぶん、笑わせる気なんかないと思います。
本心を口にしたに過ぎないのだと思います。
そういった、見たこと感じたことをそのまま口にするのと同じように、演奏も「見たまま感じたままを音にしている」 という感じなんです。
そして、一番僕が見入ってしまったのは、やっぱりその即興演奏です。
ピアノをやっている方は普通のことなのかもしれませんが、あすかさんは即興の演奏中、手元をあまり見ていませんでした。
お客さんを見ながら弾いていました。2階席も見上げたりしながらの演奏です。
まるで、お客さんが楽譜とでもいうように、会場全体から音符を読み取って演奏しているようでした。
これこそ、「見たまま感じたまま」を象徴している場面だったと思います。
全く押し付けがましくなく、ミスしたからといって変に取り繕うこともなく、
素直に今できることを
見たまま
感じたまま
とても僕にとっておもしろいピアノコンサート体験になりました。
スポンサーリンク
野田あすかの書籍(サイン貰ったよ!)

そして、サインしてもらいました!

サインをするあすかさんの隣では、お父さんが「ありがとございました」と言ってお客さん一人一人に頭を下げていました。
これから野田あすかさんのコンサートに行ってサインをもらう方もいると思うので、余計なこととは知りつつも、僕から一つ注意点を話しておきたいと思うんですが、あすかさんは、複数人での会話が得意ではありません。
そのため、サインの際に、あまり本人にたくさん話しかけることはあすかさんにとってストレスに感じるかもしれません。
なので、会話は控えめにしてあげた方がいいと思います。
まぁ、周りには理解しているスタッフやお父さんが同席しているので、NGがあればすぐに注意されると思うので大丈夫だとは思いますが。
あと、携帯やカメラで写真を撮っている人も大勢いましたが、別にいい人ぶるつもりはありませんが、僕はちょっと、あすかさんにカメラを向ける気にはなれませんでした。
お父さんも何も言わなかったので大丈夫なんだと思いますが、ちょっとその辺は、程々にしてあげた方がいいかなと、個人的には思います。
「文章とCDでわかる発達障害」という内容です。

誕生から現在までの33年間の苦悩と、自分をピアノで表現できるようになった喜びを野田あすかさんと両親が包み隠さず綴っている内容のようです。
子どものころの自分に歌った自作の歌『手紙〜小さいころの私へ〜』を含む全11曲を収録したCD付きです。
早く読みたいと思います。楽しみ!
帯には脳科学者の中野信子さんが、「今まで読んだどの本より発達障害の世界がリアルに描かれています」 と、大絶賛しています。
発達障害にも色々本が出ていると思いますが、野田あすかさんのファンは勿論、発達障害について知識を得たいと考えているお母さんお父さんにもおすすめの内容だと思います。
実はもう1冊販売されていました。
僕が購入した本は、あすかさんのオリジナル曲に加え、有名な曲をあすかさんが演奏している内容が収録されています。
とにかくこちらには野田あすかさんオリジナル曲が10曲も収録されているので、あすかさんの世界観を堪能したい方にはおすすめです!
中野信子 アスコム 2016-09-24
テルオ的まとめ
僕はピアノ公演初体験でしたが、野田あすかさんは、ピアノというジャンルを超えた、誰にも真似のできない唯一無二の存在であると感じました。
彼女の人生、キャラクター、全てがピアノの音色で表現されています。
しかも、その時に感じたことをありのまま表現しているので、ある意味、その会場ごとに表現が変わるのではないかと感じました。
ですので、野田あすかさんの場合、二度と同じ演奏は聴けないのではないかと感じました。
また近くでコンサートがあれば必ず行きたいなと思っています。