和歌山のノロウイルス食中毒事件から学ぶ正しい対応。実は病院の検査は意味がない!?

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こんにちは。元学校給食調理員のテルオ(@undoteruo)です。
 
 
前回は、僕の学校給食調理員の経験により知った「ノロウイルス集団食中毒は防ぎようがない」理由について話しました。

和歌山の学校で集団食中毒発生!(原因磯和えと特定)残念ですがお母さん、ノロウイルスは防ぎようがありません。(立川でも食中毒発生!)

2017.01.29
2017年1月25日に発生した和歌山県御坊市の集団食中毒事件、2017年2月18日に東京都立川市で発生した集団食中毒事件、2017年2月23日に東京都小平市で発生した集団食中毒事件。この3件全ての食中毒の原因は「同じ業者が製造している刻み海苔」であることが判明し、その業者の製造過程でノロウイルスが混入したことが原因であると判明しました。
 
 
今回は、調理員がノロウイルスに感染した場合に学校と会社が取る実際の対応についての話と、
学校給食会社が実際に行っている対応を元にして、私達一般人が感染が疑われてから取るべき行動について話していきたいと思います。




和歌山の食中毒から考える集団調理の限界

 
和歌山県御坊市の給食センターが作った給食を食べた幼稚園と小中学校の園児や児童生徒ら計719人がノロウイルスに感染し、毎年この時期どこかで必ず起こる集団食中毒事件が発生しました。
 
 
文字通り食中毒ということなので、ノロウイルス自体、もしくはノロウイルスの付着した食べ物が口から体内に入ることにより感染します。
 
食べ物が口から入ることによるわけですから、集団食中毒の場合、食事を大量に提供する施設が感染拡大源となります。
 
食事を大量に提供するということなので、その現場となるのは大量の食事が提供される学校や病院、飲食店となるわけです。
 
 
毎年必ずこの手の事件が発生するということもあり、そういう大量調理の給食会社は毎年衛生面の研修を行い、ノロウイルス関連の掲示物も目に付くところに貼りまくってあります。
 
消毒の方法、手洗いの手順、トイレの使い方に至るまで徹底した指導が行われています。

和歌山集団食中毒事件で「磯和え」が原因メニューと特定!ノロ感染経路はトイレ後の手洗い不足か!?

2017.02.02
 
 
以前こんなニュースを聞いたことがありました。
 
どこかの大量調理の施設で「調理員の調理中の大便を禁止する」といったものです。
 
「どうしても排泄をしたい場合は上司の許可が必要」で、その後大便をした調理員は「直接食品を扱う作業には従事させない」などという、全くバカげたニュースでした。(その後どうなったのかは分かりません)
 
 
これは極端な例ですが、このニュースを聞いて「それが出来たら一番なんだけどな〜・・」と考える給食関係の人間もいたことでしょう。
 
関係ない人間にはバカみたいな話ですが、それくらい❝バカみたいなこと❞を日々考えているのが大量調理の給食という世界です。
 
 
しかし、
それでも発生するのがノロウイルス集団食中毒なんです。
 
 

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ノロウイルス感染を事前に防ぐのはほぼ不可能と考える理由

 
集団食中毒というと、一般の人はこう思うでしょう。
 
 
「どうせ適当にやってたんだろ!?」
 
「管理がずさんなんだ!」
 
「汚い施設なんだろ!?」
 
 
確かにそういう現場もあるでしょうが、僕の学校給食調理員としての経験上ですが、集団大量調理という仕事においては、皆真剣に学び、手順を頭に叩き込んでいます。
 
 
「そんなの嘘だね!」
 
 
いや、集団大量調理の仕事に関わらない一般の人からすれば嘘だと言うと思うんですが、嘘ではないんです。
 
集団大量調理に関わる調理員が真剣に学ぶ理由は次の通りです。
 
 
ノロウイルスは目に見えなく、街中あちこちどこにでもいるもので、どこにでも付着している可能性があり、封じ込めは不可能です。
 
封じ込めが不可能なのにも関わらず、その食べた食事にノロウイルスが付いていたとなれば、社会から袋叩きに合います。
 
そうなれば、特に給食業務のみを行っている小さな会社は耐えられないでしょう。ひとたまりもありません。
 
 
ノロウイルスは街中のあちこちに存在しています。
 
 
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自動ドアのボタン、エスカレーターのベルト、エレベーターのボタン、買い物かご、自販機のボタン、公園の遊具・・・。
 
人間は外へ出れば色々な場所に手で触れます。
 
スーパーでお弁当を手に取って気に入らなくてまた戻す。
なんてことも普通に行いますよね?
 
 
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感染者がノロウイルスの付いた手で触れたものは全てウイルスが付着します。
 
 
例えば、考えてみてください。
 
ノロウイルスに一番感染しやすいと言われているのがトイレです。排泄物は多くのウイルスに汚染されています。
 
公衆トイレでノロウイルスに感染したからといって、公衆トイレの清掃会社が社会から袋叩きに合いますか?
 
合いませんよね。
 
でも、そんなどこにでもいるウイルスが食事に付いていたとなれば、その調理を行った会社は社会的制裁を受けることになります。
 
 
そういった理由で集団大量調理を行う会社の人間は皆一生懸命に学ぶんです。
 
 

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ノロウイルス感染後の学校給食の対応方法とは?

 
ノロウイルスは、気分的には発症してから1日か2日で良くなってきます。
 
食に関わらない普通の会社員ならばその後に出社するのかもしれませんが、学校給食の場合にはそうはいきません。
 
僕はノロウイルスにより約1ヶ月の出勤停止でした。
 
1ヶ月と聞くと「えっ!?」と驚くと思いますが、学校給食の場合同居者がノロウイルスに感染した場合でも出勤停止なんです。
 
 
僕の場合にはまず、妻がノロウイルスに感染したところから始まりました。
 
妻がまず発症して、妻の検便検査からノロウイルスが検出されなくなるまで約10日くらいかかりました。
 
やっと妻が陰性になって明日から出勤できるというときに、今度は僕が発症したんです。
 
そこからまた約10日間陰性になるまで時間がかかりました。
 
 
この僕のノロウイルス発症の時期は12月でした。
 
学校給食で12月といえば、25日くらいから冬休みが始まる月です。
 
僕の12月の出勤日数は最初の1日と最後の清掃の1日の2日間だけでした。
 
この1ヶ月間僕は主夫をしていましたので、多分近所からは「あそこの旦那さんニートね」と思われていたでしょう。(笑)
 
 
 
前置きが長くなりましたが、早く学校給食の対応を書きますね!
 
 
「熱がある 吐き気が止まらない 下痢が止まらない」
 
この3点セットの連絡でその社員はとりあえず休みとなります。
 
勿論その後に病院へ行くわけですが、会社や学校の判断で、その症状から「ノロウイルス感染の疑いがある」と判断された場合、給食調理室内の手で触れる箇所を全て塩素系漂白剤で消毒をします。
 
アルコール消毒ではなく、塩素消毒です。(ノロウイルスはアルコールでは効き目がありません)
 
 
その後に病院へ行き、ノロウイルス感染となれば即出勤停止となり、すぐに会社が学校長へ連絡をし、教育委員会へも報告することになります。
 
検便検査を繰り返し、結果が陰性になれば現場復帰となります。
 
 
学校給食は、自分が発症していなく同居人の家族が発症した場合であっても出勤が停止される、といった徹底ぶりです。
 
 
これが学校給食のノロウイルス発症者が出た場合の対応です。
 
 

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ノロウイルスの病院の検査は意味が無い理由

 
学校給食の対応で「検便検査」と言いましたが、ノロウイルスは人間の便に多く含まれているので、その便を検査することによってノロウイルスの陰性陽性を判断します。
 
ですが、病院へ行き、診察の結果ノロウイルスの疑いがあっても、病院からはこう言われます。
 
 
「胃腸炎ですね」
 
 
「ただし、ノロウイルスの疑いもあるよ」と言われます。
 
なぜノロウイルスだとはっきり言わないのかというと、ノロウイルスは検便検査をしないと断定できないからです。
 
 
学校給食の場合には、「胃腸炎はノロウイルスとみなす」というのが常識です。
なので、病院から「胃腸炎」と言われたらとりあえず休み、会社で検便検査を実施することになります。
 
 
なぜ病院で検便検査をしないのか。
 
医者が「胃腸炎ですね」と言った後に実は、医者からはこう言われます。
 
 
「検便検査しますか?してもいいけど、結果が出る頃には治ってるから意味ないよ」
 
 
検便検査の結果が出るまでは数日かかります。
そしてその結果が出る頃には治っていることがほとんどなんです。
 
ですが集団大量調理会社は、独自に検便の検査会社と契約しているため、迅速に結果を出すことができます。
 
僕の会社の場合には翌日に結果が出ました。
 
 
なので、一般の人は結果が遅い病院での検査には意味がないんです
 
 

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病院の検査を受けない一般人がするべきノロウイルスの対応

 
病院によっては検査を促す病院もあるかもしれませんが、食に関わらない仕事をしている一般の人間ははっきり言ってお金の無駄なのでする必要はありません。
 
だって、結果が出る頃には治っているので、そこから時空を超えて過去に戻って手洗いを徹底することなど不可能だからです。
 
 
では、一般の方はどういう考え方でノロウイルスに挑めばいいのか
 
それも学校給食と同じように「胃腸炎はノロウイルスとみなす」の考え方で臨みましょう。
 
 
「胃腸炎だね」と言われた瞬間からマスクをして他人に移さないようにしてください。
 
そして家族に感染を広げないように手洗いをしてください。
 
そして今まで自分が触れたところは塩素系漂白剤で消毒してください。
 
アルコール消毒ではノロウイルスには効き目がないので塩素消毒です。
 
 
 
↑この漂白剤は食品添加物なので、調理器具などのキッチン周りにも使えます。
メーカーによって濃度が違うかもしれないので自分が購入した塩素液の表示を確認して薄めて使ってください。
 
 
あまりそこまでやっている方は少ないと思いますが、塩素は金属を腐食せる性質があるので、薄めた塩素液をタオルに染み込ませてドアノブなどの金属を消毒した後は、水拭きしてください。
 
一度塩素で消毒してノロウイルスを退治した後はいつまでも塩素をドアノブに残しておく意味がないので、出来れば水拭きした方がいいですね。
 
それに塩素にはあまり素手で触れない方がいいですからね。
 
 




テルオ的まとめ

2017年1月25日に発生した和歌山県御坊市の集団食中毒事件、2017年2月18日に東京都立川市で発生した集団食中毒事件、2017年2月23日に東京都小平市で発生した集団食中毒事件。この3件全ての食中毒の原因は「同じ業者が製造している刻み海苔」であることが判明し、その業者の製造過程でノロウイルスが混入したことが原因であると判明しました。

 
 
 
今日は食に関わる仕事をしている以外の人が感染を拡大させないための話をしてきました。
 
ノロウイルスの場合、病院はあくまで「薬をもらう場所」と考えてください。
 
微熱 嘔吐 下痢」この3点セットでもって「胃腸炎」と診断されたらもうそれノロウイルスと思って対応した方がいいでしょう。
  
 
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ブロガー・ジブンディレクター。 福島県出身。東京で愛する女性に出逢い結婚。その後34歳で会社を辞めブログで独立しました。 月間20万人に読まれている当ブログ『ぼくのつまたん』&ダイエットブログ『もてもてあいしてる』運営中。「誰にも搾取されずに幸せに生きるための方法」をお届けしています。 趣味は妻とフリマと搾取論。