学校給食調理員が辛いので辞めました。激務の理由【力仕事・熱中症編】②

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こんにちは。元学校給食調理員のテルオ(@undoteruo)です。
 
 
僕は学校給食調理員という仕事が辛くて辞めました。
 
 
今回は、学校給食の仕事で僕が辛かった前回の【人間関係編】に続いて【力仕事・熱中症】についての話です。
 
 
僕が一番辛かったのは人間関係についてですが、それは人それぞれです。激務という理由にはなりません。
 
学校給食の仕事において人間関係以外で「激務で辛い」と多くの人が感じるであろう
 
  • 力作業が多い
  • 熱中症
  • 朝が早い
 
について今回は詳しく話していきます。
 
 
僕は一応男なので「力作業」についてはそれほど辛いとは感じていませんでしたが、女性にとっては辛いと感じるでしょう。
 
そして僕が、特にパートさんに気を付けてもらいたいのが学校給食の熱中症です。
 
毎年必ず誰かが熱中症で倒れる現状があります。
 
 
「学校給食の仕事が辛い!」激務の理由シリーズ
  1. >>【人間関係編
  2. >>【力仕事・熱中症編(←今回の記事はココ)
  3. >>【衛生・アレルギー等ルール編
  4. >>【そもそも、子供と給食が嫌い編
 




学校給食の激務の理由(力作業)

 
学校給食という仕事は、少なくとも200名程の人間の食事を一度に作る仕事です。
 
大きな学校になると1000人を超えてくる食事を作ることになります。
 
 
僕が実際に働いていた学校では、少ない学校では300名ほど。多い学校では700名弱の食事を作りました。
 
700名ともなると、例えばじゃがいもだと50キロ、キャベツ30キロ、米だと40キロ近くを1日で使用します。
 
牛乳の場合には単純に人数分なので700本です。僕の働いていた学校では牛乳瓶を使用していたので、1クラスでもかるく10キロは超えてくるでしょう。
 
 
学校給食のパートの仕事内容でも話していますが、重い物を持つのは男性社員が基本的には行います。
 
「基本的に」というのは、例えば食材のじゃがいもなんてのは完全に男性社員が運びますが、牛乳や味噌汁やご飯など、仕上がった料理をクラス毎の台車にセットするなどの作業は基本的には社員パート全員で行います。
 
僕でも流石にじゃがいも50キロは辛かったですが、僕は男なので5〜6キロのご飯や味噌汁は苦ではありませんでした。
 
ですが女性の場合は、この5〜6キロも辛いと感じる人もいるでしょう。
 
 
僕と一緒に働いていた20代の若い女性の社員も腰を痛めて常にコルセットを腰に巻いて仕事をしていました。
 
僕もできるだけその女の子には重い物を持たせる作業はさせないようにしていましたが、パートならばまだしも、女性でも社員となるとやっぱり、頑張らなくてはいけない場面に度々遭遇することになります。
 
本人の社員としての自覚という面でも、周りの目という意味でも、無理をして頑張って体を壊してしまう女性は学校給食の現場には多くいるのが現状です。
 
 
そんな、ある意味肉体労働の側面もある学校給食では、僕の会社の場合ではありますが、最初から男性社員と女性社員には給料の差が設けられていました。
 
パートの女性の場合にはまだマシですが、5〜6キロの料理を運ぶ作業は地味に効いてきます。
 
 
学校給食の仕事内容が気になる方は社員パート別に詳しい内容を書いていますので是非参考にしてみてください↓
 
 
 
体力に自信のある学校給食の社員を目指している女性の方はいいですが、そうではない、調理師免許を活かした仕事をしたいと考えている女性は、ワークポートなどの無料転職サポートを利用して自分に合った仕事を一度探してみることもおすすめします。
 

学校給食の激務の理由(熱中症)

 
「重い物を持つ作業の辛さ」は基本的には女性の社員が辛いと感じることが多い部分だと思いますが、熱中症という意味では、パートの女性が一番辛いと感じる部分かもしれません。
 
 
学校給食の給食室は、僕が働いていた東京都世田谷区の場合には、新築や改修などにより冷暖房完備の学校が増えてきています。増えてきているというか、世田谷区は区内の学校の全ての給食室を適切な環境に整備していく計画のようなので、今後全ての世田谷区内の学校の給食室は冷暖房完備となっていくでしょう。
 
なので、個人的には学校給食で働く場合には世田谷区はおすすめです!(ココだけの話)
 
 
そのため世田谷区の給食室では、全ての学校で給食の衛生ルールに則ったこういう↓トイレの使い方ができています。
 
 

家庭でもマネできるので、ノロウイルス対策として気になる方は参考にしてみてください。

逆に、東京都目黒区の学校も僕は2校経験しましたが、両方共冷暖房の設備のない古い施設でした。トイレも和式。衛生的なトイレの使い方のルールなんて守れません。(今ではどうなっているのかわかりませんが)
 
 
このように、東京都でも区によって給食設備への予算のかけ方に差がありますし、全国的にも学校の給食室は冷暖房のない古い施設が多いのが現状です。
 
そんな中で一番問題になってくるのが、夏場の熱中症です。
 
 
学校給食という仕事を初めてする女性のパートの方が、初めて給食室で夏を迎えると、必ず誰かは熱中症で倒れて休憩室に運び込まれことになります。
 
夏場の給食室の料理を作る大釜の周りの温度は40度を超えてきます。
 
基本的には釜の周りで調理するのは社員なのでパートは流石に40度に晒されることはありませんが、それでも同じ調理室内での作業になるので、古い施設の給食室内はバカみたいな暑さになります。
 
初めてそんな暑い空間で仕事をするパートさんは、毎年誰かしら体調を崩すことになります。
 
それが一番辛い部分かなと思っていました。
 
 
これから学校給食で働こうと考えている方は熱中症対策は欠かせません。
 
僕も自分が実際に行っていた対策も含めて、学校給食の熱中症対策に役に立つ商品とかを説明しているのでコチラ↓を参考にしてみてください。
 
 

学校給食の朝は早い

 
学校給食の朝は早い。
 
 
学校給食の朝は早いです。
 
東京都の学校の場合には7時出勤と決められてはいますが、その日のメニューや学校の規模によっては6時半出勤という学校もあります。
 
僕の場合も半分は実際に6時半出勤でした。
 
 
僕の場合は出勤時間に1時間半かかる学校へ通っていたこともあるので、その場合には始発の4時58分の電車に乗らなくてはいけませんでした。
 
それが約1年間続きました。
 
 
これは極端なパターンかもしれませんが、とにかく学校給食の朝は早いです。
 
朝が苦手な人には辛いでしょう。
 
 
 
 
ちなみに、パートの基本の出勤時間はどの学校でも9時出勤が基本です。
 
パートの多くは小さなお子さんのいるお母さんの場合が多いので、社員のように7時出勤なんてできるはずもないことは会社も知っているのでそこは求められません。
 
 
 
ちなみに、学校給食のパートがそのまま社員になるパターンも多いのが学校給食ですが、子供がある程度大学生とかになって手のかからなくなったタイミングで社員になる場合が多いです。
 
学校給食で社員として働く場合には調理師免許栄養士免許が必要ですが、調理師免許だと、ただのパートでも2年間勤めれば受験資格がもらえます。
 
実際に僕も「調理師免許に挑戦してみたいんですけど」というパートさんに、勉強方法だとか勉強ノートとかを貸してあげて合格していたパートさんもいました。
 
そのパートさんは別に社員になろうとは考えていないようでしたが、「せっかくなので」ということで調理師免許を取ったようでした
 
調理師免許は独学でも取得できるので(僕も独学で取得しました)、社員とか関係なくてもせっかくだから挑戦してみてもいいんじゃないでしょうか。
 
 




学校給食の仕事は女性こそ適しているハズなのに・・・

 
学校給食という仕事は、時間的には女性にこそ適している仕事です
 
の、ハズなんですが、特に「力仕事」という面では女性に厳しい仕事になってしまっています。
 
 
特にパートさんなんかは、毎日の仕事も9時から15時と、小さな子供を育てながらの仕事には学校給食は適しています。
 
 
 
そして夏休みも子供とほぼ同じ期間の休みがあるので、そういう時間の意味では学校給食は非常に女性にとって、特に子育てをしながら働きたいお母さんにとっては働きやすいパート先です。
 
 
 
何度も話してはいますが、基本的に重いものは男性社員が持ちますが、パートとしても5〜6キロのものは運ぶ必要が出てきます。
 
これがダメという方は学校給食という仕事は残念ながら向かないのが現実です。
 
それが僕は残念でなりません。
 
そういう方はLINEバイトなどで自分に合った職場を見つけてみてください。
 
 
 
もし「5〜6キロなら大丈夫!」という体力面の心配はクリアされている方は、学校給食の仕事ならば僕はいくらでも情報を持っているので僕を利用してみてください。
 
 

学校給食で働きたいと考えている方はタウンワークに正社員パート共に比較的多くの学校給食求人があります。学校給食の仕事に興味のある方は一度覗いてみてください。




テルオ的まとめ

 
今回は、特に女性が辛いと感じる学校給食の力仕事と熱中症について話してきました。
 
この点は男性の場合はそれほど心配もいらないと思いますが、女性にとっては一番重要な点でしょう。
 
  •  人間関係の辛さ
  • 力仕事や熱中症の辛さ
  • 衛生面やアレルギーの細かなルールの辛さ
  • そもそも、子供と給食が嫌い
 
このどれかに当てはまる方は、それぞれの僕の記事の内容を見てみて学校給食という仕事が自分に向いているのか考えてみてください
 
正社員としてはその場合、学校給食で働くためには調理師免許栄養士免許が必要になってきますので、僕も持っている調理師免許であれば独学取得できます。僕の独学の方法を参考にしてみてください。
 
 
 
今日の内容以外に「もっとこれが聞きたい!」という方は、「学校給食なんでも相談」を僕がワンコインで受けるサービスを現在行っていますので、気になる方は是非活用してみてください!
 
 
 
 
「学校給食の仕事が辛い!」激務の理由シリーズ
  1. >>【人間関係編
  2. >>【力仕事・熱中症編
  3. >>【衛生・アレルギー等ルール編(←この記事の続き)
  4. >>【そもそも、子供と給食が嫌い編
 

 
 
 
 
 
 

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